本文へ移動

松山英樹「あまり怒ることなくできた」気持ちの変化こそが『目澤コーチ効果』【武川玲子コラム】

2021年4月14日 06時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
記念撮影する『チーム松山』のメンバー。右端が目澤コーチ(AP)

記念撮影する『チーム松山』のメンバー。右端が目澤コーチ(AP)

 制限付きながらも、パトロン(観客)を受け入れた今年のマスターズ。松山英樹のメジャー初制覇に歓声を上げ、大きな華を添えてくれた。しかし、毎年世界中から集まる大勢のメディアの姿はなかった。
 新型コロナウイルスによる大幅な取材規制が昨年に続き実施され、残念ながら私も松山の快挙には立ち会えなかった。ただ、その分、米国内のTV放映をしっかり観戦した。おかげでロープ外から見るよりも表情がよく分かった。松山がアップで映し出されるたびに、こんなにも笑顔をみせるのかと驚いた。
 「この3日間、(気持ちを)波立てることなく、あまり怒ることなくできた。そういうことが最終日は大事になってくると思う」。3日目を首位で終えたとき、松山は言った。
 メンタル面の重要性を分かってのことであろう。とはいえ、メジャー大会でトップをひた走る中、リラックスなんて簡単にできることじゃない。それなのに、パットを外して苦笑いを浮かべる。あえて笑みを一生懸命つくっているようにも見えた。
 昨年末に契約を交わした目澤秀憲コーチとこの2カ月半は練習を毎日ともにしてきた。米ツアー選手の中でも最も長く練習する一人だが、長時間レンジで球を打っていても、目澤さんといると、なんだかとても楽しそうなのだ。
 「コーチがいて(情報を)共有できて助かっている」と松山。2人で取り組んだスイング改造も大きな結果となったが、この気持ちの変化こそが実は大きいと思う。今までずっと一人で抱え込んできたものを吐き出すことで、以前のようないら立ちがなくなったのかもしれない。だとしたら、これからもっと強くなる。次のメジャー、全米プロ選手権は5月20日、サウスカロライナ州で幕を開ける。(全米ゴルフ記者協会会員)
おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ