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平静装う子の悩み気付いて 「ヤングケアラー」中学生の5・7%

2021年4月13日 16時00分 (4月13日 16時00分更新)
 きょうだいや家族の世話をする十八歳未満の子ども「ヤングケアラー」。厚生労働省と文部科学省の実態調査で、中学生が5・7%(約十七人に一人)、高校生が4・1%(約二十四人に一人)いたことが分かり、国が支援に乗り出す。学校では表面化しにくく、そもそも当事者の子ども自身が平静を装ったり、問題の深刻さを認識していなかったりする。「この子は困っていないだろうか」。教育や福祉の垣根を越えた連携はもちろん、周囲の気付きも求められる。

▽思い込み

 「弟の世話をしていたら親に怒られなかった。進んで世話するようになった」。精神的に不調だった母親に代わり、小学生の頃から障害がある弟の世話をした経験を持つ介護者メンタルケア協会代表の橋中今日子さんが振り返る。
 高校時代に父親ががんになり、家族の世話や家事に追われるようになった。事情を知った教員の薦めで奨学金を取得でき、大学に進学したものの、三日続けて通えたことはなかった。卒業後に理学療法士を目指して入学した専門学校の教員から「あなたの家族の事情だから、甘えてはいけませんよ」と言われ、ショックを受けた。
 自分がヤングケアラーだったと認識するようになったのは四十歳を...

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