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夢の柔道整復師合格 湖西の津ノ瀬ニコラスさん

2021年4月13日 05時00分 (4月13日 05時02分更新)
松川電気の小沢邦比呂社長(左)に報告する津ノ瀬ニコラスさん(中)と松本雅美校長=浜松市東区で

松川電気の小沢邦比呂社長(左)に報告する津ノ瀬ニコラスさん(中)と松本雅美校長=浜松市東区で

 外国人学校ムンド・デ・アレグリア(浜松市西区)の卒業生で、日系ブラジル人四世の津ノ瀬ニコラスさん(22)=湖西市=が、柔道整復師国家試験に合格した。プロサッカー選手になる夢は破れたが、松川電気(浜松市東区)の支援を受けながら新たな夢をかなえた。小沢邦比呂社長(67)へ「支援があったからこそ合格できた」と吉報と感謝の気持ちを伝えた。 
 ブラジル生まれの津ノ瀬さんは二歳で来日し、小学校卒業まで千葉県で過ごした。幼少期からサッカー選手になる夢を持ち、中学はブラジルのチームで、高校からはジュビロ磐田の下部組織でプレーしたが、トップには昇格できず「人生終わったと思った」。
 挫折した津ノ瀬さんを救ったのは、新しい夢と松川電気の支援だった。サッカーチームでの経験や、先生の勧めからトレーナーに興味を持ち、柔道整復師の国家試験合格を目標にした。資格を得れば、骨折や脱臼、捻挫などのけがに対し、手術を伴わない治療が可能。接骨院や整骨院を開業できるほか、病院、スポーツ現場や介護現場で活躍できる。
 静岡医療学園専門学校(静岡市駿河区)の夜間部に進学。昼間はガソリンスタンド、夜中にはコンビニでアルバイトをしながら勉学に励む中、小沢社長が「今の子どもたちに簡単に夢を諦めてほしくない」と創設した学生奨学生に選ばれた。月八万円の奨学金を受けながら勉学に励み、合格を勝ち取った。
 専門学校を卒業した現在は、医療系への就職活動を続けている。「次は自分が誰かに何かをして、支援のバトンをつなぎたい」。自分の夢を追いながら、決意を新たにした。
(広瀬美咲)

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