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【佐藤信人プロ解説】松山英樹 球を左右に曲げる技術がウッズら歴代覇者の仲間入り チーム松山やっと結実

2021年4月12日 20時32分

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佐藤信人プロ

佐藤信人プロ

◇11日 男子メジャー マスターズ最終日(米ジョージア州、オーガスタナショナルGC)
 松山英樹(29)=レクサス=が4バーディー、4ボギーの72で回り、2位と1打差の通算10アンダーで海外メジャー大会初制覇を成し遂げた。この快挙を、ツアー9勝で海外メジャー出場経験もある佐藤信人プロ(51)が解説した。
 松山選手は元々ドローヒッターだったが、米国でプレーするようになってからフェードヒッターになった。向こうは洋芝のため球が沈む。きちっと球を打つことを求めるうちにフェードの傾向が強くなったのだろう。ただし、「フェードはいつでも打てる」と語っているように、本人はフェードヒッターになるのをよしとしなかった。
 この数年はドローを主体に打つスイング改善に取り組んでいた。今大会はトップの位置が以前よりも低くなっていた。松山選手は自身のスイングを多く語らないが、新しいコーチと一緒に理想の球筋を求めて、今の形にたどり着いたのだろう。
 大会前日に「しっくりきた」と話していた。その言葉通り、今大会はドライバーもアイアンもドローとフェードを正確に打ち分けていた。3日目にイーグルを奪った15番パー5の2打目のフェードは素晴らしかった。17番のティーショットはドローを打っていたように、ホール、場面によって使い分けていた。
 会場のオーガスタ・ナショナルGCは球を左右に曲げる技術が求められる。歴代覇者のタイガー・ウッズ然り、バッバ・ワトソン、パトリック・リード、セルヒオ・ガルシアは曲げる技術の精度が高い。松山選手もその仲間に入った。
 パッティングは一時、狭いスタンスを試していたが、いつものワイドスタンスに戻していた。6対4ぐらいの左足体重で、右足の先をいつもよりも若干内側にしていたように見えた。しっかり打つ感覚をつかんでいたのだろう。
 今週はショット、パットが見事にかみ合っていた。でも勝てた要因はと聞かれたら、チーム松山のチームワークがやっと結実したと答えたい。キャディー、コーチ、トレーナー、通訳者のあの笑顔を見たら、そう解釈しないといけない気持ちになる。松山選手による大偉業だが、一人で成し遂げられるものではない。何か説明できない雰囲気をチームでつくり出していたんだろう。

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