本文へ移動

<ダイアリー> 思い出のランドセル

2021年4月11日 05時00分 (4月14日 12時40分更新)
 小五の長男のランドセルは傷だらけでボロボロ。いつも帰宅と同時に玄関にランドセルをポイッ。「おじいちゃんが買ってくれたんでしょ」と声を掛けると、渋々、部屋へ持っていく。
 「おじいちゃん」とは夫の養父のことだ。養父は夫の伯父で、子供に恵まれなかったため、夫の成人後に養子縁組をした。初孫となる私の長男誕生時は誰よりも喜んでくれた。「子のいない自分に孫ができる日が来るなんて…」。それが養父の口癖だった。
 長男が年長の時、養父はランドセルを買ってくれた。「自分も祖父にかばんを買ってもらった。だから同じように孫にも買ってあげたい」。一緒に買いに行くことはできなかったが、写真を送ると、とても喜んでくれた。
 「もうすぐ入学だなぁ…。一年生かぁ」。長男の入学をとても楽しみにしていた養父。しかし、養父は他界した。入学式の一週間前のことだった。葬儀では、長男に新品の制服を着せた。制服の袖は鼻水と涙でベタベタになった。
 あれから四年。今日も長男の背中にはボロボロのランドセルがある。その姿を見ると、養父がどこかで見守ってくれているような気がする。=長岡紗恵子(37)
 

◇図書カード2000円プレゼント

 子育ての中で感じたさまざまな思いをお寄せください。ママ、パパだけでなく、おばあちゃん、おじいちゃんも大歓迎。460字。住所、氏名、年齢、職業、電話番号を書き〒920−8573 金沢市駅西本町2の12の30 中日新聞北陸本社編集局「With KIDS」係へ。ファクスは076(265)7490。Eメールはwithkidshokuriku@chunichi.co.jpへ。採用された方には図書カード(2000円)をプレゼントします。

 With KIDSは、子育て支援などの情報を伝える石川テレビのスマートフォン用公式アプリ「石川さんアプリ」とコラボしています。アプリのダウンロードはQRコードから。 iOS用 Android用

iOS用

Android用

関連キーワード

PR情報