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J1新記録の鉄壁守備もたらした名古屋フィッカ監督の信念「あらゆる意味で“カタい”チームにならなければ」

2021年4月11日 20時47分

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後半、指示を出す名古屋・フィッカデンティ監督

後半、指示を出す名古屋・フィッカデンティ監督

 ◇11日 J1第9節 名古屋3―0大分(昭和電ド)
 名古屋グランパスは3―0で3試合ぶりの勝利を挙げた。第2節から続く連続無失点試合を「8」に伸ばし、2014年・第10~16節の浦和の「7」を抜きJ1新記録を樹立。開幕から9試合負けなし(7勝2分け)となった。
 FW陣が相手DFラインの裏まで相手ボールを追い、GKにもプレスをかける。そんな90分間を通じたハードワークで、グランパスはこの日もクリーンシート(無失点)を達成し、J1連続無失点試合の新記録「8」を樹立した。
 相手のミスを逃さず、2戦続いた無得点のトンネルも抜けた。まずは0―0の前半33分。マテウスが左サイドをドリブルで突破してクロスを供給すると、相手GKがキャッチし損ね、ボールをこぼす。山崎がいち早く反応し、左足で押し込んだ。同44分には敵陣右サイドからマテウスがオウンゴールを誘発する絶妙FK。試合終了間際にもダメ押しの1点を追加し、大分を粉砕した。
 J1新記録を達成した堅守の源は徹底した自己犠牲。米本は記録達成の理由を「みんながチームのためにと思って走っている結果」と分析する。「誰か1人とかではなく、みんなで勝ち取った無失点」とチーム一丸での快挙に胸を張った。
 フィッカデンティ監督がシーズン途中に就任した2019年、リーグ戦での失点数はリーグで6番目に多い「50」だった。「もう一度名古屋グランパスが勝てるチームになるためには、あらゆる意味で“カタい”チームにならなければいけない」(同監督)。守備戦術を再構築したことで、昨季失点数はリーグ最少の「28」まで減少。前年13位だったチームを3位にまで押し上げる最大の要因となった。
 フィッカデンティ監督が目指す形は「何をやらせても手ごわい、手堅い、しぶとい、隙もないチーム」。この日は2―0とした後、より守備に重きを置いた戦術に変更。試合をコントロールしながら、とどめの3点目を奪うなど、試合運びの妙、そつのなさも光った。11年ぶりのJ1年間王者に向け、グランパスは指揮官の理想に着実に近づいている。
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