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社会投資こそが文化政策 可児のアーラ館長退任、衛さんに聞く

2021年4月11日 05時00分 (4月11日 12時59分更新)
未来の劇場のあり方について語った衛さん=可児市文化創造センターで

未来の劇場のあり方について語った衛さん=可児市文化創造センターで

 可児市文化創造センター・アーラで館長兼劇場総監督を十四年間務めた衛紀生さん(74)が、三月末で退任した。二〇〇七年四月の就任から「芸術の殿堂」ではなく、人が出会い語り合う「人間の家」としての劇場を目指し、社会包摂型の経営を進めてきた。退任に際し、思いや今後のアーラへの関わり方を聞いた。 (聞き手・織田龍穂)
 −退任の理由は
 もともと三年前に決めていた。六年ほど前に軽い脳梗塞を起こし、体が思うように動かなくなった。その後、原因が心臓からの血栓と分かり、もう続けられないと。口先だけで言うこともできるが、みんなの前を率先して走っていくのが自分のやり方だったから、それができないのはつらい。
 最終年は想定外のコロナで当初は落ち込んだが、途中からむしろこの困難は劇場の経営を強くする機会なのではないかと考え直した。
 −社会包摂型の劇場経営を推進した
 一九九〇年代から社会的排除の動きが進み、賃金だけでなく夢や希望を持てないような格差が広がった。それがあかんと思い、さまざまなプロジェクトを行ってきた。社会包摂型の劇場とは、人と人とのつながりを幾重にもつくるようなアーラにするということだ。
 はじめは(東...

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