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桜花賞に挑むメイケイエールは「ちょっとおてんばだけど一生懸命」馬主の名古屋競馬社長が意気込み

2021年4月10日 06時00分

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メイケイエール

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  • 桜花賞に出走するメイケイエールについて話す名古屋競馬の中西肇社長(右)と佐藤稔専務
◇熱中オーナーズサロン第1弾
 いよいよ注目のクラシックレースが始まる中、本紙では注目馬のオーナーに愛馬への思いや、挑むレースへの意気込みを語ってもらう「熱中オーナーズサロン」を開始する。第1弾は桜花賞に挑むメイケイエールのオーナーである名古屋競馬。同社の中西肇社長(67)と佐藤稔専務(65)を直撃した。
 ―いよいよ桜花賞、まずは名古屋競馬という会社の事業内容について教えてください
 中西社長「戦前から関東や関西では国営競馬が開催されていましたが、中京ではありませんでした。戦後、競馬を開催したいという地域の念願がかない、国営競馬の誘致が決定。ただ、条件は施設を地域で造ること。そこで1952年に当社が設立され、地域から融資を集めて中京競馬場が誕生し、翌年8月にこの地域で初のレースが開催されました。そんな流れから当社は現在も中京競馬場を管理し、JRAさんにお貸ししているというのが主な業務です」
 ―設立当初から馬主業をしている
 中西社長「競馬の振興も当社の大きな事業の一つです。その一環が馬主として中央競馬に貢献すること。ふんだんな資金はないので、限られた中で良い馬をというコンセプトで馬を購入しています。常時数頭を走らせて、引退すれば次を買う感じなので、これまでの総頭数も多くないです。ただ、1勝するのもなかなか難しい中、近年は1勝、2勝と勝てているのは非常にありがたいこと。調教師さんのおかげですね」
 ―昔は「グリーン」という冠名だったが、近年は名古屋競馬を略した「メイケイ」に
 佐藤専務「中京競馬場は芝がすごくきれいということで『グリーン』だったんですが、低迷期が続きまして…。そういったことや、分かりやすい冠名にするために『メイケイ』に変わっていきました」
 ―その後、メイケイペガスター、メイケイダイハードなどが活躍しているが、19年のセレクトセール(1歳)で運命の出会いがあった
 中西社長「実は牡馬がほしいと思っていて、(佐藤)専務も牡馬ばかりチェックしていました。でも本当に高くて。そんな時に武(英智)先生から『牝馬で良い馬がいるよ』と聞き、『ぜひその馬で』という流れになって運良く競り落とせました。といっても高いですからね(税込み2808万円)。がけから飛び降りるような思いでしたよ(笑)」
 ―武英師との縁は
 佐藤専務「武先生は、私たちがお世話になっていた木原一良先生のところで調教助手をされていました。独立するということになり、木原先生から『頼むね』と。最初の1頭(メイケイスピリッツ)は残念ながら未勝利でしたが、2頭目も、という中で選んでもらったのがメイケイエール。武先生は、木原先生と同じく非常にまじめ。若くてバイタリティーもありますし、武先生との縁のおかげでエールとも巡り合えたのでとても感謝しています」
 ―エールと名付けた理由は
 中西社長「新馬の名前は社内で募集します。今回は皆さんに応援してもらえる馬になってほしいという願いからエールがいいんじゃないかとなりました。NHKの朝ドラ『エール』は関係ないですよ(笑)」
 ―新馬戦は5馬身差の圧勝だった
 中西社長「追い切りが抜群でしたし、先生も自信がある感触でした。ただ私たちは半信半疑。もちろん先生を信用してますが、一抹の不安みたいなものはありました。だから新馬戦はびっくりしました。これはすごい器だなと」
 ―その後、重賞3勝も気性難という課題が
 中西社長「パドックでは、おとなしく品良くゆったりと歩いています。でも、いったんゲートに入るとかなり情熱的になってしまう。武先生の言葉を借りますと『とにかく真面目で一生懸命』なんです」
 ―本番は横山典が騎乗
 佐藤専務「横山さんは(気性が荒かった)メイケイペガスターで共同通信杯を勝った時に乗っていただきました。表彰式の時に『こういう気性の馬は、僕は割といいんですよ』というコメントをポロッとしてくれたんです。なので今回も折り合いよく乗ってもらえるのかなと。人馬一体を期待しています」
 ―いよいよ本番。どんな走りを期待
 中西社長「もちろん勝てれば一番良いですが、何よりもエールが自分の力を遺憾なく発揮してほしい。あとはとにかく無事にレースを終えてほしいという気持ちが強いですね。ファンの皆さんにも、ちょっとおてんばだけど一生懸命走るエールを応援していただけたらと思います」

人気ゲーム「ウマ娘」にも立候補


 ○…競走馬(の魂が入った設定の女性キャラ)を育てる大ヒットゲーム「ウマ娘」にメイケイエールが立候補した。中西社長は「とても話題になっていますしね。ぜひ、加えてもらえたらなんて。エールはキャラクターも濃いですから」と笑顔で話すが、その意図は地域を思ってのことだ。「エールの人気が出ることで当社や中京競馬場にも注目が集まる。中京競馬場は地域の昔からの思いがつまった場所。今はコロナで厳しいですが、今後はもっと多くの人に親しんでほしいんです」と理由を語る。いつも一生懸命なメイケイエール。まずはその個性豊かなキャラクターと確かな実力を春の仁川で披露する。
▼名古屋競馬株式会社 1952(昭和27)年に設立。中京競馬場の管理のほか、周辺環境の整備などをしている。地域貢献活動としてペガサス財団を立ち上げ、社会福祉活動への支援もしている。過去の活躍馬はグリーンサンダー(97年佐賀記念)、メイケイペガスター(13年共同通信杯)。現在は重賞3勝のメイケイエール、20年の中京記念勝ち馬のメイケイダイハード、2勝クラスのメイケイハリアーの3頭が現役で活躍中。

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