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「レソト王国」知って 南区の伊藤さんらが国旗入りマスク製作

2021年4月10日 05時00分 (4月10日 05時03分更新)
レソト王国の国旗の入ったマスクをPRする伊藤千明さん(右)と辻野ひかるさん=浜松市中区で

レソト王国の国旗の入ったマスクをPRする伊藤千明さん(右)と辻野ひかるさん=浜松市中区で

  • レソト王国の国旗の入ったマスクをPRする伊藤千明さん(右)と辻野ひかるさん=浜松市中区で
 浜松市から一万三千キロ以上離れたアフリカの小国「レソト王国」との間に生まれた縁を広げようと、同市南区で看板の設計・施工会社を営む伊藤千明さん(65)が奮闘している。仲間と共に「日本レソト王国協会」を立ち上げ、地元の協働センターと協力して関連グッズも開発。「浜松との共通点もある。まだ知られていないレソトの魅力を広めたい」と意気込む。 (酒井大二郎)
 伊藤さんがレソトについて知ったのは二〇〇八年。所属するロータリークラブのゲストに、メンバーとつながりのあった同国の大使館職員が招かれたことがきっかけだった。
 九割を超える高い識字率を誇る一方、産業に乏しく、平均月収は日本円換算で一万円ほど。郊外に住む人の多くが、オイルランプやろうそくを明かりにしていると知り「自社が手掛ける太陽光を使った常夜灯を役立てられないか」と模索が始まった。
 資金調達などがうまくいかず、ビジネスはなかなか進展しなかったが、実際に現地訪問する中で愛着は増していった。勤勉で真面目な国民性や国王を大切に思う文化、四季のある環境などに日本に近いものを感じた。繊維製品の輸出が重要な産業であることにも「浜松とも縁があるな、とうれしくなった」
 本業の傍らで仲間を募り、昨年末に知己の中小企業診断士ら四人で、一般社団法人として日本レソト王国協会を設立。駐日大使館からの公認も受けた。昨年二月には、大使の浜松市長訪問を仲介するなど交流促進に力を尽くした。
 「まずは気軽に存在を知ってもらいたい」と、浜松市市民協働センターの協力で、国旗のイラスト入りのマスクを製作。デザインは同センターの辻野ひかるさん(31)が手掛けた。遠州織物を使ったトートバッグとのコラボも検討し「将来的にはレソトの民族衣装をフェアトレードで販売できたら」と展望を描く。マスクは同センターで販売し、一つ五百円。大小二つのサイズがある。
 大使館の担当者によると、レソトの知名度は非常に低い。各国の大使館が参加して毎年行われるスタンプラリー企画で、千人ほどがレソト大使館を訪れる中「元々知っていたという人は二、三人ほど」。伊藤さんらの活動に「本当にありがたいこと」と感謝している。

<レソト王国>周囲を南アフリカ共和国に囲まれた内陸国。1966年に英国の保護領から独立。人口約220万人。面積は四国の1・6倍ほどで、全土の標高が1400メートルを超える。日本からの空路は香港などを経由し、約24時間かかる。

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