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13市町 施設入所者から 富山県内高齢者 ワクチン接種

2021年4月9日 05時00分 (4月9日 09時57分更新)

クラスター対策 一般は75歳以上先行など

 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種が来週、富山県内でも富山市から始まる。ワクチンの供給量が限られ、県内十五市町村のうち十三市町はクラスター(感染者集団)の起きやすい施設の入所者から先行させる。続いて実施する一般高齢者の接種では七十五歳以上に絞って接種券を発送するなど、先着順の予約集中や混乱を避ける方法も模索されている。 (辻渕智之)
 石川県小松市では最初の接種対象を六十五〜六十九歳に限定したが、六日午前九時の予約受け付け開始から約千九百人の枠が一時間半で埋まった。市役所の窓口では二時間前から待つ人がいて、コールセンターの電話も鳴り続けた。
 「そうした先行市で予約が殺到して大変なことになっているので」。黒部市の担当者はそう危ぐする。砺波市の担当者も「接種券を一斉に発送しても予約を受け付けられなければ混乱のもとになる」と懸念する。
 富山県内の六十五歳以上は約三十三万五千人いるのに対し、四月に届くワクチンは約一万八千五百人分で5・5%にすぎない。国は五月から供給量を拡大するとしているが、実際は不透明。砺波市は「供給量が十分であれば一斉に、少なければ(年齢などで区分して)段階的にする」としながら、決めかねている。
 今のところ、一般高齢者の接種は県内十五市町村のうち十三市町村が予約枠での先着順となる見込みと本紙の取材に答えた。六十五歳以上が十二万人以上と最も多い富山市は五月以降、供給量を確認しながら個別、集団接種の予約枠を設定する。電話、インターネットでの先着順となる予定だ。
 県内で一般高齢者から先行させるのは接種を共同実施する上市町、舟橋村だけ。担当者は「施設は感染対策が徹底されている。外出する機会の多い一般高齢者の感染リスクがむしろ高いと判断した」と話した。

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