修学旅行、島田に来て 山梨や愛知などにもパンフ配布
2021年4月9日 05時00分 (4月9日 05時03分更新)
新型コロナウイルス禍で修学旅行の行き先などが見直される中、島田市は小、中学校の修学旅行客を呼び込もうと、専用の観光パンフレットを新たに作成した。歴史や自然環境、産業を学ぶコンテンツは市内に充実しており、県内だけでなく、山梨県や愛知県などの近隣県にも配布し、集客を狙う。 (大橋貴史)
市によると、修学旅行の受け入れ先としての実績は「ほぼない」という。ただ、新型コロナの影響で、これまで行き先として人気の高い東京を見直す動きが増えており、新規参入のチャンスと考えた。山梨県でも行き先を見直す動きが進んでいるといい、感染者が少ない同県からは積極的に受け入れを図る。
パンフレットはA4判で、六千部を印刷。日帰りと一泊二日のモデルコースを紹介し、名古屋市を午前八時、甲府市を午前七時半に出発すると、バスで高速道路などを乗り継ぎ、午前十時に島田市に着く前提でプランが組まれている。
日帰りでは江戸時代の宿場や大井川の歴史を学ぶ川越遺跡、同市博物館に行った後、静岡空港(牧之原市)や牧之原台地の茶畑の見学、大井川鉄道のSL(蒸気機関車)を見るコースが記されている。宿泊可能な施設も列挙した。
修学旅行の行き先は、旅行会社が学校に紹介して決めることが多い。市は近隣県の学校だけでなく、旅行会社にもパンフレットを送り、積極的にPRしている。
ただ、市が一括して予約を受け付けるワンストップサービスはしておらず、学校や業者が各施設へ個別に予約する必要があるなど課題は残る。市観光課の担当者は「施設の下見などで協力できることがあれば、積極的に相談に乗りたい」と話す。
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