本文へ移動

丸岡城天守 耐震工事へ 大地震で石瓦落下恐れ 22、23年度

2021年4月8日 05時00分 (4月8日 09時57分更新)
補強工事が行われる丸岡城=坂井市で

補強工事が行われる丸岡城=坂井市で


 坂井市は国重要文化財の丸岡城天守の耐震診断を終え、本年度中に耐震補強工事の実施設計を策定し、二〇二二、二三年度に工事を実施する。丸岡城天守の大規模工事は二十年ぶり。
 耐震診断は一九、二〇年度に実施。市によると、建築基準法が定める大地震相当(震度6強か7)が発生した場合、天守が倒壊する可能性は低いものの、三階で基準を上回る変形が生じ、石瓦の落下や石垣の崩壊が想定されるとの結果が出た。
 このため市教委文化課は、大地震発生時にも倒壊せず生命に重大な危害を及ぼさないのに必要十分で、文化財的価値を損なわない方法で補強することにした。
 具体的には三階部分の変形を抑えるため、四カ所の角の壁に構造用合板を組み込む。一九五五(昭和三十)年の修理時に施工されたRC(鉄筋コンクリート)基礎に載せているだけの天守の柱や土台を、RC基礎にしっかりと固定し、梁(はり)などの脱落防止措置を施す。本年度は千七百万円の予算で耐震補強工事の実施設計と、修理必要箇所の調査及び工事設計を行い、二二年度から二カ年で一億円をかけて工事を行う。
 ハード面の対応に合わせてソフト面では、観光客の避難計画や石瓦・石垣の石が落下した際の被害防止対策を盛り込んだ丸岡城天守保存活用計画も策定する。(松田士郎)

関連キーワード

PR情報

ふくい地域ニュースの新着

記事一覧