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101歳  世界記録視野 砲丸投げ・福井の石田さん 

2021年4月8日 05時00分 (4月8日 09時49分更新)
時計修理の仕事をしながら、マスターズの砲丸投げで世界記録を目指す石田さん=福井市の石田時計店で

時計修理の仕事をしながら、マスターズの砲丸投げで世界記録を目指す石田さん=福井市の石田時計店で

 マスターズ出場へ練習

 福井市城東3の101歳、石田要一さんは陸上競技・砲丸投げのマスターズ男子95〜99歳部門で、5メートル58の日本記録を持つ。今の目標は来年5月に関西地方で開かれる「ワールドマスターズゲームズ(WMG)」に出場し、世界記録を出すこと。「世界一にならなあかん。2位ではあかん」とあくまで頂点を目指す。 (成田真美)
 一九一九(大正八)年生まれの石田さんは大野市出身。無類のスポーツ好きで、本業である時計修理の仕事の傍ら、陸上競技やグラウンドゴルフ、ゲートボールなどに打ち込む。
 砲丸投げを始めたのは二〇一六(平成二十八)年、九十六歳の時。膝を痛めて走れなくなり、代わりに砲丸を投げてみたところ、四メートルほど飛んだ。練習を積んで同年六月の県民スポーツ祭に出場すると、九十五〜九十九歳部門でいきなり5メートル39の日本記録を樹立。翌年には5メートル58に記録を伸ばした。だが、その後は「自分の記録を破るだけではつまらん」と目標を失い、競技会から遠ざかった。
 そんな中、知り合いから三十歳以上なら誰でも出場できる四年に一度の生涯スポーツの国際大会WMGのことを聞き、興味を持った。海外遠征は費用がかかるため、いったんは断念したが、二一年の日本開催が決まり胸が高鳴った。出場を決意し、練習を始めようとしたところ、新型コロナウイルスの影響で大会は一年延期になった。
 「百歳を超えると一年でごろっと体力が落ちてしまう」と不安を抱きつつも練習を続ける。全て自己流で、近くの中学校や公園で走ったり、砲丸を投げたり。家の中では砲丸を上げ下げして動きを確認。大会前の追い込み期には筋力トレーニングもするつもりだ。
 超人的な体力維持の秘訣(ひけつ)は規則正しい一日の過ごし方にありそうだ。毎朝五時に起きて三十分間、全身を指一本まで念入りにマッサージする。朝食は白米とみそ汁。日中に運動や、全国から依頼がくる時計修理の仕事をし、近くのスーパーまで歩いて買い物に行く。夕食は肉と魚、野菜。料理は全て自分で作り、晩酌にコップ一杯の酒を飲み、夜九時ごろには寝る。「毎日忙しくて、いつも日程が詰まっている。病気にかかる暇もない」とはつらつとした表情だ。
 現在の百〜百四歳部門の世界記録は6メートル56。WMGの陸上競技(トラック、フィールド)は二二年五月十八〜二十四日、京都で開催予定。石田さんは「日本で世界大会なんてめったにないこと。絶対に世界記録を出す」と決意している。

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