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エジプト人写真家が撮る震災後10年 母国で作品展も

2021年4月7日 16時00分 (4月7日 16時00分更新)
(上)2011年5月、土手でがれきを処理する人たち (下)今年3月上旬の同所=宮城県七ケ浜町で(リファットさん提供)

(上)2011年5月、土手でがれきを処理する人たち (下)今年3月上旬の同所=宮城県七ケ浜町で(リファットさん提供)

  • (上)2011年5月、土手でがれきを処理する人たち (下)今年3月上旬の同所=宮城県七ケ浜町で(リファットさん提供)
  • (左)2011年5月、川のがれきを撤去する現場 (右)今年3月上旬の同所=宮城県七ケ浜町で(リファットさん提供)
  • 3月下旬、カイロ市内で、「被災地が復興していく姿を見比べたい」と話すリファットさん=蜘手美鶴撮影
 東日本大震災から十年たった先月、日本在住のエジプト人写真家サメー・リファットさん(37)が約十年ぶりに被災地を訪れた。震災当時との比較をカメラに収めるのが目的だ。「日本は簡単に負けない」。そんな思いから、震災後の変化を後世に残そうとシャッターを切った。 (カイロ・蜘手美鶴)

■同じ構図選ぶ

 三月上旬、宮城県七ケ浜町。約十年前、リファットさんが震災ボランティアをした場所は更地になっていた。当時撮った写真と同じ構図を選び、再びカメラに収めた。「ここは住宅地だった。今は家が再建されているかと思ったけど、もう危なくて住めないのかもしれない」と話した。
 七ケ浜町では町面積の36・4%に津波が到達し、九十四人が死亡、二人が行方不明、半壊以上の住宅は千三百二十三世帯に上った。当時、津波で壊れた家にカメラを向けたが、住人のことを思うと、シャッターがなかなか押せなかった。それでも撮ったのは、「日本は必ず立ち直る。その姿を見比べたい」と思ったからだった。

■戦後復興の姿

 リファットさんはエジプトで高校卒業後、二〇〇一年に来日した。日本には漠然と「完璧な国」というイメージがあり、特に戦後復興を遂げた姿が大好き...

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