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アクリル樹脂原料、簡便に製造 名古屋大チームが開発

2021年4月7日 16時00分 (4月7日 16時00分更新)
 塗料や感染防止用の透明の板など広く使われるアクリル樹脂の原料を、簡便に純度高く製造する方法を名古屋大の石原一彰教授(有機合成化学)らのチームが見いだした。従来の方法に比べ、入手しやすい触媒で室温で製造できるといい、新しい材料の開発につながる成果。
 アクリル樹脂は、アクリル酸エステルという原料が鎖状につながってできたもの。アクリル酸エステルの製造には、硫酸のような強い酸を触媒に使って100度前後に加熱する方法が一般的だが、不純物がまざるのが課題だった。
 石原教授らは市販のマグネシウム塩を触媒に利用。特殊なアルコールとともに使うことで触媒としての働きを最大限発揮させ、室温の25度で製造する方法を発見した。最も良い条件では、99%の純度で製造できたという。
 この方法を使えば、多種多様なアクリル酸エステルが簡便に作られるようになるといい、石原教授は「未知の特別な性質のアクリル樹脂を生み出せる可能性もある」と話す。
 今回の研究成果は米化学誌「ACSカタリシス」に発表された。 (芦原千晶)

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