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警察犬犯罪捜査 5年で最少 昨年県内2件のみ

2021年4月7日 05時00分 (4月7日 05時03分更新)
嘱託書の交付を受けた後、きちんとお座りする警察犬。近年は犯罪捜査での出動が減る一方、行方不明者の捜索が増えている=県警本部で

嘱託書の交付を受けた後、きちんとお座りする警察犬。近年は犯罪捜査での出動が減る一方、行方不明者の捜索が増えている=県警本部で

認知症など不明者捜索にシフト


 県内で活動する警察犬が二〇二〇年に犯罪捜査で出動した回数は二件にとどまり、過去五年で最少となったことが、県警のまとめで分かった。一方、行方不明者の捜索は近年、年間百五十件前後と高水準で推移している。背景には、住民の高齢化が進む中、自宅を出たまま戻らない認知症のお年寄りを捜してほしいとの要請が増えている現状がある。 (前口憲幸)
 「舗装された道路はにおいを嗅ぎにくい。雨が降る日も、そう。だから、行方が分からないお年寄りを捜すのは簡単ではない。犯罪捜査よりも難しい面があるかもしれない」
 警察犬の指導手として約四十年になるという東山勲さん(72)=白山市=は、すぐ隣でお座りする二頭の雄のシェパード「ネロ」(七歳)と「オルト」(六歳)をなでながら、しみじみと語った。
 県警によると、警察犬の出動は二〇年に百五十五件で、犯罪捜査の二件以外は全て行方不明者の捜索だった。一六年と比べると、犯罪捜査は十五件から大幅に減る一方、行方不明者の捜索は七十件の二倍強に急増している。
 認知症を患うお年寄りが自力で帰宅するのが難しくなった場合、警察犬が地元署の要請を受けて出動する。早期発見に向け、これまで犯罪捜査での活用が主だった警察犬を積極的に捜索活動に充てているのが現状だ。
 県警が嘱託する警察犬はシェパード十九頭、ラブラドルレトリバー三頭の計二十二頭。十四人の所有者、指導手が世話している。六日には県警本部で嘱託書の交付があり、谷口栄三郎刑事部長が協力を依頼した。

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