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【石川】総持寺祖院 復興祝う 能登半島地震で被害 落慶法要

2021年4月6日 05時00分 (4月6日 13時56分更新)

「完全復興」と力強く揮毫する書家の阿部豊寿さん(手前)


 2007年3月25日の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市門前町の総持寺祖院で6日、修復工事完了を記念する落慶法要が営まれた。全国から約60人が訪れ、震災復興の象徴に思いをはせた。
 法要前に、県書美術連盟理事の書家、阿部豊寿(ほうじゅ)さん(42)が修復を終えた山門の前で記念の揮毫(きごう)。長さ10メートル、幅2.5メートルの和紙に「完全復興」と力強く筆を走らせた。法要では、大本山総持寺(横浜市)の江川辰山(しんざん)貫主が進行役を務め、30人の僧侶が経を転読し、復興を祝った。
 祖院は地震で境内の国登録有形文化財17棟が全て被災し、僧侶が寝泊まりする座禅堂も全壊するなど甚大な被害を受けた。
 14年に及んだ復興工事を終え、祖院の鈴木永一監院(えいいつかんにん)老師(67)は「奇跡なことで、多くの方に支援を頂き感謝しかない。修復を終えた姿を見てもらい、喜びを分かち合いたい」。午後開かれる市の式典で完全復興が宣言されるため、「今後も地元の皆さんと力を合わせ、祖院が永遠に心の安らぎの場、祈りの場、世界平和に目を向ける場となることを心から願っている」と話した。

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