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藤田(金津)にプロ注目 北信越高校野球県大会 昨秋20奪三振記録 

2021年4月5日 05時00分 (4月5日 09時46分更新)
昨秋の県大会で好投し、一躍プロに注目された藤田投手=あわら市の金津高で

昨秋の県大会で好投し、一躍プロに注目された藤田投手=あわら市の金津高で

 今春16日開幕 「自分の投球したい」

 北信越地区高校野球県大会(十六日開幕)に出場する金津の藤田貴志は、今年注目の好投手だ。20三振を奪った昨秋の県大会二回戦で一気に名を上げ、プロ球団も視線を送る存在になった。「プロで挑戦したい思いはある。今はそこを考えずに目の前の相手に自分の投球をしたい」。周りの評価に惑わされず、マイペースを貫いている。 (谷出知謙)
 まだ残暑を感じる昨年九月十九日。科学技術との県大会二回戦は、スピンの効いた130キロ中盤の速球が次々と低めに決まった。「調子が良くて。今日はいけるなと思った」。緩急も駆使し、四回以降は打者十五人のうち、十四人を三振で切って取った。八回コールドゲームながら、敦賀気比高時代の内海哲也(西武)、山田修義(オリックス)がマークした20奪三振の記録に県立高の同じ左腕が並んだ。
 福井市川西中出身。初心者が七割を占めた軟式野球部では県大会にすら出ていない。でも、当時から直球の質が良く、高校野球関係者は「軟式なら藤田が一番」と口をそろえた。県内すべての強豪校からスカウトされるも、金津を選んだ。自主性を重んじる斎藤滋監督の指導にひかれた。
 そんな期待のルーキーに斎藤監督は多くの経験を積ませる。一年春の県大会から公式戦に登板させ、県外強豪私立校との練習試合で上のレベルを体感させた。地道なトレーニングでも追い込めるタイプで、コロナ禍の休校期間中は下半身強化と体力アップを目的に毎日走った。自分でコースを設定し、フルマラソンの距離(42・195キロ)を完走する日もあった。
 昨秋以降、プロ五球団が視察に訪れた。本人は「20奪三振よりも準々決勝で敦賀気比に打たれて力不足を痛感した」と、悔しさを糧にこの冬も走り込んだ。体重は五キロ増え、変化球の精度も向上。高校最後のシーズンへ万全の準備を進めてきた。「夏に勝つ。いつも通り練習していきたい」。高卒でのプロ入りと、仲間とともに出る同校初の甲子園の夢をどっちもかなえてみせる。

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