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富山県内高齢者のワクチン 4月供給わずか 5.5% 誰から接種 自治体苦心

2021年4月4日 05時00分 (4月4日 10時55分更新)

◇入所者優先
◇年齢順
◇先着順なら予約集中も

 高齢者向け新型コロナウイルスワクチンの市町村に対する配送が今月から始まり、富山県内では最も早い富山市で十二日の週から接種がスタートする。今月分の供給量は県内全体でも六十五歳以上人口のわずか5・5%と限定的だ。誰から接種するか−。公平性や効率性も課題で市町村は苦慮しながら準備を進めている。 (辻渕智之)
 富山市は高齢者が十二万人以上いるが、今月届くワクチンは約千五百人分で人口の1・2%にすぎない。市は「一般の高齢者に受けてもらうには到底不足し、不可能」と高齢者施設の入所者からの接種を決めた。安全性と効率を重視し、医師が普段から常駐し、一定程度の接種人数を確保できる施設を選定する。
 国は五月からワクチンの供給量を拡大し、六月末までに全国の高齢者三千六百万人向けの供給を完了するとしている。富山市は五月以降、供給状況が確定してからかかりつけ医などで一般高齢者の個別接種を主に始める。「予約の集中を避けるため接種券(クーポン)発送を年齢などで区切って段階的に発送する方法を検討している」という。
 魚津市も接種券を段階的に発送する予定。感染した場合に重症化する可能性の大きい年齢の高い層からの発送を検討している。
 高岡市は今月、選定した八つの高齢者施設の約千人に接種する。五月以降となる一般高齢者は電話とインターネット、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で予約する。ワクチン供給量が決まり次第、市は医療機関ごとの予約枠を設定し、先着順になる。「例えばコールセンターで予約電話を受ける場合、どの医療機関で接種を希望するかを尋ね、もし枠が既にいっぱいなら、別の日や別の医療機関を紹介することも考えています」
 舟橋村は村内に医療機関がなく、医師や接種会場の確保が難しいため接種事業を上市町と合同で実施する。今月下旬からの当面は町立かみいち総合病院で日に六十〜百二十人ほどの集団接種を想定。十二日から発送する接種券が手元に届いた人から電話で予約できる。予約先のコールセンターは二回線だが、「混み合うようなら回線数を増やして対応する」という。
 県外では愛知県春日井市が抽選で決める。「一日も早い接種を望む人に公平に門戸を広げることを最優先した」と担当者。六十五歳以上は約八万人で、今月届くワクチンは約千人分。「施設入所者を優先しても全員に行き渡らない。健康状態は人それぞれで年齢で区切るのも合理的ではない。先着順だと電話がつながるか、ネットが得意かで差も出ると考えた」と理由を語った。

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