本文へ移動

春の恒例行事「静岡まつり」 感染対策し2年ぶり開催

2021年4月4日 05時00分 (4月4日 05時03分更新)
静岡まつりで来場者の目を引く花魁道中=静岡市葵区で

静岡まつりで来場者の目を引く花魁道中=静岡市葵区で

  • 静岡まつりで来場者の目を引く花魁道中=静岡市葵区で
  • 三熊野神社幣殿で営まれた三社祭礼囃子の演技奉納=ユーチューブより
  • 祢里の展示と祭り囃子を披露する今年ならではの取り組み=掛川市の横須賀1番地公園で
 静岡市に春の訪れを告げる恒例行事「静岡まつり」が、同市葵区の駿府城公園周辺で開かれている。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となっており、二年ぶりの開催。念入りな感染対策がされた会場で、来場者が出し物を楽しんでいる。四日まで。
 同公園では三日、一般応募で選ばれた花魁(おいらん)役が練り歩く「花魁道中」や俳優の前川泰之さんが出演する「大御所花見の宴」などが開かれ、大勢の来場者でにぎわった。市民有志でつくる静岡まつり実行委が主催。会場ではボランティアを含めたスタッフが巡回し、来場者が使ったベンチなどを消毒したり、マスク着用などを呼び掛けるプラカードを掲げたりして、感染予防に努めた。
 久保田隆(ゆたか)委員長は「心配する方もいるだろうが、社会に閉塞(へいそく)感が漂う中で年度初めのこの祭りを感染拡大なく終わらせ、『この形ならできるんだ』と示したい」と語った。葵区の会社員、村田剛さん(48)は「密集する感じもあったけれど、皆マスクをしてるし開催してよかったのでは」、孫の武(たける)君(7つ)は「いろんな店があって桜もきれいで楽しい」とそれぞれ話した。
 静岡まつりは徳川家康が駿府の地で家臣を連れて花見をした故事にちなみ、一九五七年に始まった。参加者が市内を練り歩く目玉行事の「大御所花見行列」は中止された。 (中川紘希)

◆三熊野神社大祭 祭礼囃子ライブ配信

 掛川市の三熊野神社大祭が三日、横須賀地区で開幕した。新型コロナウイルス感染防止のため、二年連続で祢里(ねり)と呼ばれる山車の引き回しは中止したが、昨年十二月に検証実験「横須賀モデル」を行うなど、細心の注意を払い縮小開催にこぎ着けた。
 昨年は神事のみだったが、今年は神社の幣殿で三社祭礼囃子(ばやし)(県無形民俗文化財)を奉納した。来場人数を極力減らすため、奉納の様子はユーチューブでライブ配信した。
 華やかな十三台の祢里の引き回しの代わりに、横須賀一番地公園など一部の地域で、祢里の展示と祭り囃子を住民らに披露した。
 参加者は新型コロナ対策で、自己申告書の提出や検温・消毒を行い、問題ない証しとしてリストバンドを装着した。豊作を祈願する地固めの舞や田遊び奉納は中止するが、子授けの神事は四日に予約者十五人限定で行う予定。
 横須賀地区では、感染防止に対応した祭りの在り方を探るため、祭典総代会などが中心となり、運営マニュアルの制作や住民に理解を求めるなどして準備を進めてきた。昨年十二月には祢里を引き回す検証実験で、若衆らがマスクやフェースシールドを着けたり、人との距離を保ったりしてマニュアルに沿った安全な運営動作も確認してきた。
 河原町の山下浩章取締(46)は「昨年は何もできなかったが多くの人の協力で、大きく前進した。今後も祭りの伝統を引き継いでいきたい」と語った。 (中野吉洋)

関連キーワード

PR情報