漫画家 安藤正基さん
2021年4月4日 05時00分 (4月4日 17時36分更新)
「八十亀(やとがめ)ちゃんかんさつにっき」のメインキャラクター、八十亀最中(もなか)がしゃべっている名古屋弁は、父方の祖母のなまりを参考にしています。既に亡くなっていますが、こてこての名古屋人でした。幼い頃、家に遊びに行くと、何を言っているか半分ぐらい分からなかった。「何言っとりゃあすか」とか、とても早口でしゃべっていたので。
ただ、そのまま描くと、本当におばあちゃん言葉なので、表現は多少アレンジしています。「みゃあ」や「にゃあ」にしたり。「本来の名古屋弁と違う」と指摘されることもありますが、女子高校生という設定を踏まえ、現代風にかわいらしくしています。
その祖母の影響か、父のしゃべりもだいぶなまっています。昨日のことを「きんのぅ」という感じ。母は愛知県一宮市出身ですが、学生時代は名古屋へ通学していたので名古屋弁が出ます。作中で各地の方言をしゃべるキャラクターを登場させているため、私自身、方言が混ざったしゃべりになる時もありますが、実家へ帰れば、すぐに名古屋弁に整います。こんな漫画を描いているせいか、以前よりなまりが強まった気がします。父よりなまるのも時間の問題かもしれません。
小学...
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