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自然や季節感じ昔遊びを 松島さんの遺志継ぎ浜松で集い

2021年4月3日 05時00分 (4月3日 10時46分更新)
地元のお年寄りとすごろく遊びをする子どもたち=浜松市南区西町で

地元のお年寄りとすごろく遊びをする子どもたち=浜松市南区西町で

  • 地元のお年寄りとすごろく遊びをする子どもたち=浜松市南区西町で
  • 2019年の夏、輪投げを楽しむ児童を見守る松島伸夫さん(右)
 身近にある素材を生かして楽しむ昔遊びの伝承が、浜松市南区西町で続けられている。伝承の集いを始めたのは、今年一月に八十二歳で亡くなった松島伸夫さん。西町シニアクラブの前会長で、四季を通した「遊び」を手作りする面白さを伝え続けた。ゲームや動画の視聴を好む現代の子どもたちに「自然の中で季節を感じる遊びをしようよ」と。 (久下聡美)
 二〇一九年八月。気温三五度を超え、額から大粒の汗が流れる中、町内の神社で子どもたちが竹水鉄砲作りに挑戦した。「竹筒の先端にキリで小さな穴を開けてごらん。ここから水が飛び出すよ」。教えていたのは松島さん。「竹のいい香り。涼しくなれるね」。水しぶきが体にかかると歓声が上がった。
 シニアクラブでは一九年から月一回、昔遊びの集いを企画してきた。道具を使いこなし、人数に合わせたルールやアイデアを出し合う昔遊びは、創造性や協調性を育む。一月は羽根つきと福笑い、二月は豆まきと風船バレー、秋には木の実のこま作り。松島さんや会員メンバーが幼い頃に親しんだ遊びを取り入れてきた。毎月参加する四年大橋昊熙(ひろき)くん(9つ)は「昔の遊びは手先を使う。ゲームで遊ぶのとは違い、難しさも感じる」と話す。ただ、新型コロナウイルス感染防止のため昨年十一月まで活動は中止に。がんで闘病していた松島さんは今年一月に他界した。
 シニアクラブで、子どもたちに郷土の伝記や民話を紹介している石川マチコさん(78)は「再開後は参加人数が減ってしまったが、松島さんの思いを受け継ぎ、これからも昔遊びの良さを伝えていきたい」と静かに語る。集いは毎月第一日曜午前九時から西町公会堂で開かれている。

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