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【石川】金沢港 待ってたクルーズ船 1年半ぶり 感染対策徹底し再開

2021年4月2日 05時00分 (4月2日 14時47分更新)

金沢港クルーズターミナルが整備されてから初めて入港する大型客船の「飛鳥Ⅱ」=2日午前8時30分、金沢市大野町で(西浦幸秀撮影)


 新型コロナウイルス感染症の影響で途絶えていた国内クルーズ船が二日、約一年半ぶりに金沢港に寄港した。再開の第一弾は日本最大の客船「飛鳥Ⅱ」(約五万トン)。昨年六月にオープンした受け入れ拠点の金沢港クルーズターミナルを、初めて乗客が利用した。
 白い客船が海と青空に映える。午前九時すぎ、ターミナルに入る乗客を谷本正憲石川県知事や加賀友禅大使らが出迎えた。定員約八百人に対し、今回の乗客は七十人。三月三十一日に長崎県の佐世保港を出発した。友人と乗船した同県佐世保市の女性(85)は「旅行自体が久しぶり。事前にコロナの検査を受けたので安心して乗船できた。兼六園が楽しみ」と話した。
 谷本知事は「一日千秋の思いで待っていた」と歓迎。運航会社の郵船クルーズ(横浜市)の坂本深(ふかし)社長は「感染防止対策は精いっぱいやっている。万一、感染者が出てもクラスター(感染者集団)は発生させない。安心して受け入れてもらえたら」と述べた。飛鳥Ⅱは二日午後五時に京都府の舞鶴港に向けて出港予定。
 人の往来に伴い、懸念される感染拡大。国内クルーズ船は対策を講じ、昨秋から運航が本格的に再開されている。飛鳥Ⅱでも検温や消毒の徹底に加え、同室の客以外と交わらないといった対策を取っている。発熱などの際は船内で速やかに検査し、陽性なら隔離する。約四百四十人の乗員は乗船の前後に検査を計二回受け、個室で過ごしている。受け入れ側の金沢港では港湾管理者の石川県や金沢市などでつくる協議会が感染防止対策などをまとめた。
 県によると、金沢港では昨年予定されていた五十四本が全て中止に。今年は飛鳥Ⅱを含め現時点で八本が計画されている。輪島港を含めると県内は計九本を予定。郵船クルーズの坂本社長は二日、飛鳥Ⅱの金沢港への寄港をさらに一本増やす方針も明らかにした。

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