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光で鳥獣撃退、照明貸します 浜松の企業が開発

2021年4月2日 05時00分 (4月2日 11時21分更新)
パイフォトニクスが定額貸し出しサービスを始めた携帯型LED照明(中央)の光。鳥獣の目には激しく点滅しているように見える=浜松市中区で

パイフォトニクスが定額貸し出しサービスを始めた携帯型LED照明(中央)の光。鳥獣の目には激しく点滅しているように見える=浜松市中区で

 光学機器製造のパイフォトニクス(浜松市東区)は、鳥獣害対策用の携帯型発光ダイオード(LED)照明を開発し、一日から定額で貸し出すサービスを始めた。人間の目には捉えられないほど高速で点滅する光が鳥獣を不快にさせて追い払う。騒音やふん害、農作物の食害に悩む自治体、企業などに提案する。
 製品は「ホロライト・チェッカーズ」。幅十三センチ、高さ二十二センチ、奥行き二十八センチの箱形で重さは八百六十グラム。取っ手を引くとドット状の光が照射される。五十分の一秒の周期で市松模様のように交互に点滅させており、光に敏感な動物には激しく点滅して見える。
 街路樹に集まるムクドリの騒音やふん害に悩む浜松市に提案し、昨年十〜十二月に行った実証実験で効果を確認。今年二月には、佐賀県内で養殖ノリに被害を与えるカモを追い払う実験にも成功した。カラスやサルの撃退にも有効という。
 悪用防止などの観点から販売はせず、定額の貸し出しサービスとした。料金はいずれも税別で一週間三万円、一カ月間五万円、一年間三十万円。バッテリーなどの機材を持ち運ぶための専用リュックが付く。初年度は三十台、三年後には三百台の貸し出しを目指す。
 鳥獣害は全国で問題となっており、同社は需要が高いとみている。池田貴裕社長は「鳥は悪者ではなく人間がつくった豊かな場所が安全だと気付いてしまっただけ。(製品で)街中は不快な場所だと理解すれば本来の自然に戻っていくだろう」と話した。 (中平雄大、写真も)

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