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驚異“ゼロ伝説”東海大相模のエース石田「もっといい投手になって…」春夏連覇目指す【センバツ】

2021年4月1日 19時59分

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内藤を空振り三振に抑え、ほえる石田

内藤を空振り三振に抑え、ほえる石田

◇1日 センバツ高校野球決勝 東海大相模3×―2明豊(甲子園)
 東海大相模が10年ぶり3度目の優勝を決め、春夏合わせて5度目の甲子園優勝で神奈川のライバル横浜と並んだ。9回2死満塁、小島大河捕手(3年)が前進守備の遊撃手のグラブをはじくサヨナラ打を放った。決勝のサヨナラ決着は2016年の智弁学園(奈良)以来5年ぶり。
 1回戦に先発した石川永稀投手(3年)から、2回戦で好投した求(もとめ)航太郎投手(2年)につなぎ、6回途中からはエースの石田隼都投手(3年)が登板するリレーで、初優勝を目指した明豊を振り切った。
   ◇   ◇
 その顔は笑みと誇りに満たされた。劇的なサヨナラ決着での全国制覇。歓喜の輪の中心には背番号1がいた。秋の関東大会準々決勝でサヨナラ負けを喫した石田が、甲子園で驚異の“ゼロ伝説”を打ち立て、東海大相模を頂点に導いた。
 「接戦を勝ちきれなかったのが秋。(接戦を)しっかり勝っていこうと冬にやってきたことが、力になって出たのかなと思いました」。出番は同点の6回2死一、二塁。最も苦しい場面で3番手としてマウンドに送り出された。ピンチを切り抜けた左腕は、この日も9回まで「0」を並べ、流れを引き寄せた。
 主将の大塚が急性胃腸炎でベンチを外れた準々決勝以降はチームの精神的支柱。準々決勝と準決勝を完封した疲労も考慮し、決勝では“抑え”を託した門馬敬治監督(51)は「将来もある。(ベンチに)入っている投手をつないで最後に石田と腹をくくりました。技術や体はまだまだと思いますが、負けたくないというハートはどこに出しても負けていない」とエースをたたえた。
 幼いころ、父・英生さん(45)が右利き用グラブを渡すと、捕球した左手のグラブを外して左手でボールを投げ返した。「左利きなんだと思いました。それからは、投手をやるかもしれないので指先の感覚が大事かと思い、お風呂でいつも指先をもんであげました」。聖地で与四球2と抜群の制球力を見せた愛息をアルプス席から見ながら父は懐かしんだ。
 東日本大震災があった2011年の優勝から10年。コロナ禍のセンバツを制し、「昭和」「平成」「令和」の3元号優勝を成し遂げた。春夏通算5度目の甲子園制覇は、神奈川県内のライバル横浜に並んだ。15年夏の甲子園を制した小笠原慎之介(中日)に憧れる石田は「攻めの姿勢とかを見習いたい。もっといいピッチャーになって、また夏に戻ってきたい」と発展途上を強調。春夏連覇への夢を膨らませた。
 ◆驚異的な奪三振率 石田は今大会で29イニング3分の1を投げ45奪三振。投球イニングが少ないこともあり大会通算の奪三振数はセンバツの歴代10位に入らないが、奪三振率は13・81と驚異的だ。2001年以降、20イニング以上を投げイニング数以上の三振を奪ったのは、今大会の石田と中京大中京・畔柳を含めた計19人。このうち奪三振率が石田を上回るのは、17年に4強入りした秀岳館(熊本)の川端健斗(立大)が21イニングで33三振を奪った14・14だけだ。

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