本文へ移動

注射で治す椎間板ヘルニア 主要病院で来月から実施

2018年7月17日 02時00分 (5月27日 03時53分更新)

名大チーム 半世紀かけ新薬開発

 腰椎椎間板ヘルニアのつらい症状を注射により軽減する世界初の治療が三月に承認され、八月から学会認定医のいる病院で受けられるようになる。痛みが長く続き、手術しか治療法がなかった患者にとっては、体への負担が少ない選択肢の登場は、大きな朗報だ。(編集委員・安藤明夫)
 腰椎椎間板ヘルニアとは、老化やけがにより、腰椎の椎間板に亀裂が入り、内部の軟組織(髄核)がはみ出す状態のこと。周辺の神経を圧迫し、痛みや足のしびれなどの症状が出る。患者数は百万人とも推計され、多くは消炎鎮痛剤や神経ブロック治療の保存療法で回復する。自然治癒する例もある。しかし、数カ月たっても症状が改善しない場合は、手術でヘルニア塊を摘出するしか方法がなかった。

研究の思い出を語り合う松山幸弘・浜松医科大教授(左)と、岩田久・名古屋大名誉教授=浜松市の浜松医科大で

 新治療薬は、一般名コンドリアーゼ。椎間板の中に針を刺して注入すると、酵素の作用で、髄核内の多糖類が分解される。それにより、髄核の保水力が減少し、椎間板の内圧が下がることで、ヘルニアが収縮する。局所麻酔で一度の注射をするだけで、二週間以内に効果が表れることが多い。体への負担は小さく、安全性も高い。
 治験を担当してきた浜松医科大整形外科の松山幸弘...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報