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井波彫刻で愛犬 永遠 ペットロス癒やして

2021年4月1日 05時00分 (4月1日 10時17分更新)
完成したペットの木像を手にする木村正和さん=南砺市岩屋で

完成したペットの木像を手にする木村正和さん=南砺市岩屋で

木村さん製作「遺影の代わりに」依頼受け

 井波彫刻師、木村正和さん(45)=南砺市岩屋=は、愛犬の死後に遺影代わりにしたいという飼い主の依頼を受け、井波彫刻の伝統的なモチーフ、雲に乗った老犬の木像を作った。動物の像は初めて手掛けたが、「木彫作品は温かみがあり飼い主のペットロスを癒やせる」と、井波彫刻の新しい活路を見いだした。(松村裕子)
 赤いネーム入りの一張羅を着た十五歳の雄のラブラドルレトリバーがモデル。木像はクスノキ製で、高さ、奥行き各二十センチ、幅十五センチ。木村さんは「犬独自の表情を出すのが難しかった。穏やかな表情を心掛けた」と話す。
 新型コロナウイルスの影響で仕事が減った昨春、ホームページを改良し、オーダーメードで何でも作るので気軽に相談してほしい、と打ち出した。昨年十一月、このページを見た大阪府太子町の家族が飼い犬を連れて工房を訪ねてきた。
 注文主の学校職員松井保さん(58)は、旅行にも連れて行くなど犬をかわいがっており、「今は自分で歩けて元気だが、高齢なので、死後に彫刻で残せたらと思った」と語る。
 木村さん自身も二年前からネコを飼っている。飼いネコの友達だった近所のネコが昨年末に死に、飼い主が気落ちしているので、木製のネコに死んだネコの模様を着色して渡したところ、泣いて喜んでもらった。ペットロスを身近で見て、他の素材とは異なる木の像はぬくもりがあり、なでることもできて、癒やしに役立つとの思いを強くした。ペット像は「注文を受けてオンリーワンを作る井波彫刻向き」とし、ペットの終活として広めたい意向だ。

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