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女手一つで育ててくれた母へ 最速150キロで「必ず3年後プロに」社会人野球で恩返しを誓う18歳右腕

2021年3月31日 12時25分

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1年目から活躍を誓う日本製鉄東海REXの加藤優弥投手

1年目から活躍を誓う日本製鉄東海REXの加藤優弥投手

  • 1年目から活躍を誓う日本製鉄東海REXの加藤優弥投手
  • 東海地区社会人野球の新加入選手
◇日本製鉄東海REX(愛知) 加藤優弥投手(18)
 東海地区の社会人野球企業12チームの新加入選手が出そろった。金沢龍谷高(石川)を今春に卒業して、日本製鉄東海REX(愛知)でプレーする加藤優弥投手(18)は、昨秋のドラフト候補にも挙がった最速150キロ右腕。高卒新人ながら即戦力として期待が懸かる。
◇  ◇  ◇
 日本製鉄東海REXに生きのいい投手が加わった。加藤はスリークオーター気味のフォームから投げ込む球威のある直球が武器。9人が加わった新人で唯一の高卒だが、首脳陣の評価も上々のようだ。加藤自身も「1年目から先発ローテで投げたいと思っている」と遠慮はしていない。
 2月の入寮後は3月中旬に大学生相手のオープン戦にさっそく登板。ピンチを招きながらも、1イニング無失点、2奪三振と結果を残した。
 「先輩方も、『若いんだから勢いでいけ』とか『ミスOKだから』と声をかけてくれる。高卒一人で心配だったけど、優しく、フレンドリーに接してもらえている」。ただ、社会人野球の厳しさも感じた。「練習の取り組み方が違う。日本一を目指しているチームだと思った」。その中で、さらなる成長を目指す。
 高校2年の秋までは上手投げだったが、阪神で横手投げの左腕として活躍した同校の田村勤コーチからの「遊びでいいから、腕を下げてみろ」という助言通りにしたところ、実戦で連続無失点が続いた。その後、やや腕を上げたスリークオーターで「このフォームでいく」と決意。コロナ禍での活動自粛が開けた昨年6月に146キロ、夏に150キロと球速が一気に上がった。
 昨年は春夏の甲子園大会が中止となったため、名前が全国に知れ渡るチャンスはなかった。しかし、夏の石川県大会には11球団のスカウトが集結した。プロ志望の高校生を対象にした合同練習会にも参加し、甲子園で146キロを計測。ドラフト指名はなかったものの、ドラフトの数日後に練習参加した日本製鉄東海REXがすぐに高評価したほど、潜在能力は高い。
 「都市対抗、日本選手権に出場、優勝を目指して、3年後は必ずプロに行きたい」。女手一つで育ててくれた母・佳代子さんへの恩返しのためにも、社会人で腕を磨いていく。
 ▼加藤優弥(かとう・ゆうや) 2002(平成14)年5月29日生まれ、愛知県清須市出身の18歳。176センチ、83キロ、右投げ右打ち。西枇杷島小2年のときに西枇ベースボールクラブで野球を始め、西枇杷島中時代は津ボーイズ(三重)でプレー。金沢龍谷高では2年春から控え投手としてベンチ入りした。

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