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【ゴルフ】平瀬真由美が米挑戦の渋野日向子に伝えたいこと「ドローボール一本やりだと戦えない」「カット打ち必要」

2021年3月31日 06時00分

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平瀬真由実

平瀬真由実

 女子ゴルフの渋野日向子(22)=サントリー=が、4月1日に開幕するメジャー大会・ANAインスピレーションから数カ月間の米ツアー挑戦を始める。昨年限りで青木翔コーチの下を離れ、3月の国内4連戦では男子の石川遼にアドバイスを受けながら取り組んでいるという新スイングで今季初勝利を目指したが、10位以内に入ることもできなかった。「海外仕様」とも言われるスイング改造は吉と出るのか。1993、94年に国内ツアーの賞金女王に輝き、96年からの4年間を米ツアーで戦った平瀬真由美(51)=ダイキン工業=に語ってもらった。
 ―まずは、誰もが気になる「超フラット」な新しいスイングについて
 平瀬「(今年の開幕戦だった)沖縄で今年の渋野さんを初めて見ました。驚きのほうが大きかったですね。なぜそういうスイングをするんだろう、と。レイドオフ(トップの時にヘッドがターゲットよりも左を向くようにクラブがやや寝かせ気味になること)とかシャローイングとか彼女が取り組む新しい形を、私なりに調べ直して勉強しました。渋野さんはクラブと腕を、体に近いところを通して振ろうとしている。石川遼さんに習っているということで、米PGAツアーのトップ選手の一部がお手本なのかな、と」
 ―切り返しでクラブを寝かせてヘッドの入射角を浅くし、スイング中のフェースの開閉を抑えることによって飛距離と方向性がアップする、というのがシャローイングの考え方だ
 「ただ、今の渋野さんの動きを見ていると、PGA選手と違って手でその形を作っている。ショットの安定性はアップしているようですが、何か勘違い的なものがないかと危険な感じがするんですよね。それと、その振り方だとカット(フェード)ボールが打てない。もちろん、まだ取り組んで2カ月というのだから道半ばなのでしょうが、絶対に脇を開けないスイング、ドローボール一本やりだと戦えない」
 ―米ツアーでは国内以上にアウトサイドイン軌道のカット打ちが必要とされる場面があるという
 「先週のアクサレディスでも、左足下がりのライからのショットがうまく打てていなかった。やっぱりカット打ちもできないと、高い弾道で球を止めることが難しくなると思います」
 ―米国で長期滞在を考えているのなら新しいコーチを見つけることもできるのでは
 「試合が空く週もあると思いますし、米国には契約しているピンゴルフの巨大な施設もありますから、そこにはさまざまなコーチが出入りしているはずです。スイングだけでなく、課題といわれているアプローチに関しても専門のコーチはたくさんいる。青木翔さんを卒業したというし、単発でいいからレッスンを受けてみたらどうかな。この期間をチャンスだと思ってトライするべきだと思いますね。目からうろこ、のような発見があるような気がするんですよ。渋野さんは器用だと思うし、伸びしろいっぱい。劇的改善もありますよ」
 ―ところで、米ツアーの何が渋野の心をかきたてているのか
 「競技者としては本当に魅力を感じる、やりがいのある舞台なんですよ。選手層の厚さ、世界中からプレーヤーが集まっていて、いろんなもの、いろんな人が見える。渋野さんも全英以降の経験で本当のゴルフの面白さを知ったんだと思います。現状では、何をするにも注目される日本より自由でもありますしね」
 ―初戦はANAインスピレーション。結果に期待は持てるのか
 「正直なところ、今は飛距離も出ていないし、短いクラブでグリーンを狙える者が有利なあのコースでは厳しい戦いになると思います。でも、同じように見ていた昨年の全米女子オープンで、ふたを開けたらあの戦い(最終日の終盤まで優勝を争い4位)。それが渋野さんです」
 ―最後に贈る言葉を
 「長い遠征、まずは体に気をつけて目いっぱいエンジョイしてきてほしい。来年への準備期間でもあるはずですから、世界で戦うために世界レベルのコーチやキャディーを見つけてほしいとも思います。私は、それは日本人ではないような気がします。渋野さんに限らず、日本選手が日本人だけのチームで頑張るのではなく、世界を見渡して最強のチームをつくってほしいのです」

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