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8歳から祖父を介護「子どもでいたかった」 ヤングケアラー問題

2021年3月31日 05時00分 (3月31日 12時53分更新)
トラウマ(心的外傷)に関する本を手にする塩谷さん。今も家族への罪悪感を引きずっている=大阪府内で

トラウマ(心的外傷)に関する本を手にする塩谷さん。今も家族への罪悪感を引きずっている=大阪府内で

 病気や障害のある家族の介護や世話をしている子どもを「ヤングケアラー」と呼ぶ。「高校生の25人に1人がヤングケアラー」との調査結果が昨年発表され、注目を集めた。介護に追われて孤独やストレスを感じたり、勉強時間が十分に取れなかったりと、子どもの生活への影響も心配されている。 (芳賀美幸)
 「子どもとして扱って、話を聞いてほしかった」。岐阜市出身の塩谷(えんや)友香さん(24)=大阪府在住=は、八歳から認知症の祖父を、十二歳からは難病を患う母も介護してきた。「自分は当たり前だと思っていたし、周囲の大人も『えらいね』『すごいね』という反応だった」と振り返る。
 当時、塩谷さんは両親との三人暮らし。祖父は祖母、叔父と近くに住んでおり、七十代後半で認知症と診断された。祖母も体調が良くなかったため、叔父が夜勤でいない間、折り合いが悪かった母の代わりに、八歳だった塩谷さんが祖父を介護することに。週末に泊まりがけで排せつの介助などをした。深夜に祖父が「家に帰る」と外に出ようとするのを必死でなだめたこともあったという。
 さらに十二歳の時、母が難病のパーキンソン病を発症。父は仕事で忙しく、塩谷さんが食事の介...

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