「おまえつええな」古賀稔彦さんとの稽古がシドニー金の原動力…井上康生監督「柔道への思い継ぐ」
2021年3月30日 15時47分
柔道男子日本代表の井上康生監督(42)が30日、オンラインで取材に応じ、24日に53歳で死去したバルセロナ五輪男子71キロ級金メダリストの古賀稔彦さんをしのんだ。中学時代に「おまえ、つええな」と掛けられた言葉が、今でも心に残っていると語った。
井上監督は宮崎県出身。中学時代、宮崎に来た古賀さんと組み合う機会があった。「中学生相手に、一切妥協せずに稽古をつけてくれた。『おまえ、つええな。頑張れよ』と気さくに話して頂いた。大きな力を頂いた」と振り返る。
多くの柔道少年と同様、井上監督にとっても古賀さんは「憧れのスター」だった。「バルセロナ五輪での勇姿、体重無差別の全日本選手権での勇姿は心に刻まれている」と言う。そんな「スター」の言葉が井上監督に勇気を与え、シドニー五輪金メダルに至る原動力になった。
「まだまだやりたいことがあったと思うと残念でならないが、柔道への思いを受け継いで、柔道界の発展に尽くしたい」。今夏には自国開催の東京五輪が控えている。好結果を古賀さんに報告したい。
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