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高齢患者、広がる選択肢 僧帽弁閉鎖不全症のカテーテル治療

2018年8月21日 02時00分 (5月27日 03時53分更新)
 心臓の僧帽弁がうまく閉まらなくなり血液が逆流したりする僧帽弁閉鎖不全症(MR)を、外科手術をせずカテーテルを使って治療する「マイトラクリップ」が4月から保険適用された。体の負担が少なく、これまで高齢などの理由で外科手術を断念していた患者にとっては、大きな朗報だ。 (編集委員・安藤明夫)

超音波のモニターを見ながら進められるマイトラクリップ治療=名古屋市東区の名古屋ハートセンターで

 七月上旬、名古屋市東区の心臓血管専門病院「名古屋ハートセンター」で、マイトラクリップの三例目の治療が行われた。
 全身麻酔が施された七十代の男性患者の脚の静脈から、カテーテルが心臓へ伸びていく。心臓の裏側から当てる超音波のモニター映像を見ながらの手技だ。
 心臓内にある四つの弁のうち、左心房と左心室の間にあるのが僧帽弁。この動きが悪くなって、うまく閉じなくなると血液が漏れたり、逆流したりするのがMRだ。息切れ、呼吸困難、むくみなどの症状が起きてくる。推定患者二百万人といわれる心臓弁膜症の中でも、大動脈弁狭窄(きょうさく)症と並んで多いのがMRで、高齢化とともに患者は増えている。
 超音波で二枚の弁の動きを観察し、問題のある場所を特定。マイトラクリップの機器にカテーテルを接続し、先端へクリップを送り込む。機器...

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