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山下病院(愛知県一宮市)消化器内科統括部長 松崎一平さん(42)医療者の作業負担軽減  

2021年3月30日 05時00分 (3月30日 12時26分更新)
 消化器疾患が専門の山下病院で、内視鏡を使った検査や手術を担当する医師として「痛みの少ない内視鏡」を追求する。患者の苦痛を減らすこととともに、現場で働く医師や看護師らの作業負担を少なくする治療法の研究に力を入れる。

手術時、腰への負担の少ない椅子の普及啓発に取り組む松崎さん

 愛知県稲沢市出身。岐阜大を卒業後、名古屋大病院で研修して胃と大腸専門の内視鏡医に。山下病院に赴任した二〇一五年から、鼻から管を入れる経鼻内視鏡の痛みの緩和、安全な麻酔法の確立など患者側の視点に立った研究に打ち込み始めた。
 転機は一八年だ。内視鏡手術を繰り返す中、腰と右手首を痛め、手術の一部を休止せざるを得なくなった。「施術中は二時間近く、内視鏡を持ったまま立ちっぱなし。電気メスを動かすためのペダルを足で細かく操作しないといけない」。それが腰への負担になった。
 どんなに手術の技術が向上しても、体を壊してしまえば患者に提供できない−。海外の研究によると、内視鏡に携わる医療従事者が腰痛をはじめ筋骨格系障害を発症する割合は、最大で八割近くに上る。「自身と同じような故障に苦しむ医療従事者を救いたい」と決心した。
 取り組みの一つが、手術時に使うと便利な椅子の普及だ。もとは国内メーカーが...

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