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池田中生自殺 当時担任再び不起訴 嫌疑不十分 地検の捜査終結

2021年3月30日 05時00分 (3月30日 09時43分更新)

 池田町池田中学校で二〇一七年三月、男子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、業務上過失致死容疑で不起訴となった後、福井検察審査会が「不起訴不当」と議決した当時の担任を、福井地検は二十九日、嫌疑不十分で再び不起訴とした。検察審査会に再度申し立てすることはできず、捜査は終結した。
 地検の西尾健太郎次席検事は「議決内容を踏まえた再捜査の結果、起訴するに足る十分な嫌疑までは認められず、不起訴処分を維持することが相当と判断した」と理由を説明した。
 当時の担任を同容疑で地検に告発した市民団体の代表は取材に「捜査が十分に尽くされたのか疑問を感じる。民意が反映された処分ではない」と述べた。
 男子生徒は校舎から飛び降りて自殺。町教委の調査委員会は一七年十月、担任らの厳しい指導を受けた精神的ストレスが原因の自殺とする報告書を公表した。
 告発を受けて捜査した地検は一九年二月、担任を不起訴とした。検察審査会が二〇年一月「担任のしっ責と生徒の死亡との因果関係が認められるか、担任がどの程度予見し得たかについて、関係者らから聴取した上で結論を導き出す必要がある」として不起訴不当としたため、地検が再捜査していた。
 民事では、生徒の母親が二〇年六月、担任らの叱責が自殺の直接的な原因となったなどとして、町と県に計約五千五百万円の損害賠償を求めて地裁に提訴し、係争中。

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