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加工痕が年代特定に貢献 「最古」お墨付きの犬山城天守

2021年3月30日 05時00分 (3月30日 05時00分更新)
年輪年代法により建造時期が判明した1階部分の木材を前に説明する光谷客員研究員(左)と麓教授=犬山市の国宝犬山城で

年輪年代法により建造時期が判明した1階部分の木材を前に説明する光谷客員研究員(左)と麓教授=犬山市の国宝犬山城で

  • 年輪年代法により建造時期が判明した1階部分の木材を前に説明する光谷客員研究員(左)と麓教授=犬山市の国宝犬山城で
 現存十二城で最古のお墨付き−。犬山市の国宝犬山城の天守の建造時期を一五八五〜九〇年ごろとする研究成果を二十九日に発表した名古屋工業大大学院の麓和善(ふもとかずよし)教授(65)と奈良文化財研究所の光谷拓実客員研究員(73)は、胸を張った。
 麓教授は「五年ほど前、犬山城が大工道具の変わる時代に建ち、さまざまな木材加工痕があることに気付いた。三年かけて現存十二城を回ったが、加工痕は犬山城が最も古いと確信し、年輪年代法ではっきりさせるしかないと考えた」と調査のきっかけを振り返った。
 光谷客員研究員は「伐採年代まで明らかにできる木があり、調査は大成功だった」と話した。調査した部材はほぼ全てヒノキで三十九点。うち年輪年代は二十九点で判明。特に床梁(ゆかばり)(四階)と柱(一階)の二点は当時の大工が削れず残った樹皮付きで「最古」の特定に大きく貢献したという。
 伐採直後の木で建てたとする見解について、麓教授は「今なら木を乾かして使うが、犬山城が建ったのは城主が次々と変わる時代。城郭建築に限っては、伐採直後の木を使ったと考えてよい」と解説した。
 犬山市役所での記者会見後、麓教授らは犬山城に足を運んで...

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