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「勝たないと意味がない」 中京大中京・畔柳亨丞は9回のマウンドへ 準決勝の上限は121球【センバツ】

2021年3月29日 21時09分

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6回裏を終え、グラブタッチを交わす中京大中京・畔柳(左)と加藤

6回裏を終え、グラブタッチを交わす中京大中京・畔柳(左)と加藤

◇29日 センバツ高校野球準々決勝 中京大中京6―0東海大菅生(甲子園)
 8回まで109球。それでも、中京大中京の畔柳亨丞投手(3年)は当然のように9回もマウンドに向かった。「1週間で500球」の球数制限がちらつく中、最後のイニングに最多29球を要したのは想定外。だが、1回戦の専大松戸(千葉)戦に続く、今大会2度目の完封を成し遂げた最速151キロ右腕に、後悔の思いはなかった。
 「勝たないと意味がない。球数が気になる部分はあったけど、一球一球に魂を込めて投げるのが自分の持ち味。貫けて良かった」。春夏の甲子園大会で初めて適用された球数の壁。たとえ限度が迫っても、スタイルを変えるつもりはなかった。
 「一戦必勝」を掲げる高橋源一郎監督(41)に託された3試合連続の先発マウンド。要所で変化球を織り交ぜた畔柳は5回まで無安打に抑え、球数も65球。理想的な投球を繰り広げた。
 唯一のピンチは6回。先頭打者に中前に落ちる初安打を許すと、続く打者に四球で無死一、二塁。ここでギアを上げた。1死一、二塁から1番・福原を139キロ直球で詰まらせ併殺。甲子園に気迫あふれる声が響いた。
 打者に向かっていくスタイルは、楽天・則本昂投手をほうふつさせる。グラブにはその則本昂をイメージして「魂の投球」と刺しゅうを入れた。「気迫を出して投げる投手や強気な投手が好き」。大舞台で体現している。
 高橋監督は「継投も頭にあった」と打ち明けた。それでも最後まで畔柳に託したのは「東海大菅生さんの打線は一つ流れが変わると、5、6点は覚悟しないといけない。勝つために何を最優先すべきか。(続投の)あの流れでいくのがベストと考えた」と説明した。
 ただ、現実として準決勝は121球、勝ち上がれば決勝までの2試合で252球というリミットが明確になった。「ようやくここで、考えないといけないところ」と高橋監督。中1日で迎える準決勝の明豊(大分)戦。先発・畔柳で行けるところまで行くのか。それとも、他の投手を先発で起用し、畔柳をリリーフに回すのか。相手打線との相性を考えて、決断するつもりだ。

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