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浜松発のゆるキャラ ヤマダネコ 広がる輪

2021年3月29日 11時18分 (3月29日 11時18分更新)
これまでコラボしたグッズ=浜松市南区のままごとキッチンtontonで

これまでコラボしたグッズ=浜松市南区のままごとキッチンtontonで

  • これまでコラボしたグッズ=浜松市南区のままごとキッチンtontonで
  • ヤマダネコ誕生のきっかけなどについて語るヤマダさん=浜松市南区のままごとキッチンtontonで
  • 細谷真里記者(報道部)
 会員制交流サイト(SNS)でひそかなブームを巻き起こす浜松市生まれのゆるキャラ「ヤマダネコ」をご存じだろうか。その人気は、地域を超えた多くの店の看板猫となり、全国にガチャガチャが設置されるほど。作者であるデザイナーのヤマダさん(33)に話を聞き、その人気と「生態」を探った。

◆作者は南区のおもちゃ店デザイナー

 白くしゅっとしたボディーに、つぶらな瞳、ゆるりとしたたたずまい。おもちゃ店のエプロンをしていたかと思えば、スープに漬かりながらラーメンを食べることも。
 「ヤマダネコ」は、同市南区の木製おもちゃ店「ままごとキッチンtonton」にすむ妖精、という設定のキャラクター。作者のヤマダさんは店のスタッフで、デザイナーとしてウェブデザインや広報などを担当している。
 誕生のきっかけは、ヤマダさんが店の広報の一環でつぶやいていたツイッター。二〇一七年ごろ、営業時間など店の情報を告知する時、多くの人の目に留まるようにと、遊び心でネコの落書きを添えて発信し始めた。ヤマダさんの好きな漬物をかぶせてみたり、すしの車に乗せているイラストなどを投稿するうち、そのおちゃめな姿にSNSで「かわいい」という反応が次々と寄せられるようになった。

◆各地でコラボグッズ 200種以上

 次第に漬物店、すし店などから「コラボしたい」と依頼も来るように。これまでコラボしたのは、地域の酒販売店、パン店をはじめ、関東から四国までさまざま。企画・製作したグッズも、ステッカーやキーホルダー、カップ酒などすでに二百種類以上にのぼり、グッズを集めるファンのコミュニティーも存在する。昨年秋からは、浜松市の交通安全啓発にも起用され、地域のゆるキャラとして地位を固め始めている。
 ヤマダさんは「『ヤマダネコ』は、主役というより、あくまで覚えてもらうきっかけであり、コミュニケーションツール」と話す。「これまで、tontonでままごとキッチンのおもちゃを買うのは、子どものいる家族・親族が多く、他の層には情報が届きにくかった」というが、ヤマダネコをきっかけに、店を訪ねるほか、ネット通販で、プレゼントにおもちゃを買ってくれる人が増えたという。「ヤマダネコ=tontonのように、お互いに思い出すきっかけになればいいなと思って」と狙いを話す。
 その思いは、コラボする多くの店に対しても同様だ。グッズを集めるファンの方が、コラボしたお店に足を運んだ時、会話のきっかけになる。コラボした店同士も、つながれる−。「ヤマダネコをきっかけに、そんな関係がつくられていったらうれしいですね」

細谷真里記者(報道部)

 着任した1年前、SNSで浜松の情報を集めていたところ「ヤマダネコ」を発見し、ひそかにファンだった26歳。
 ヤマダさんの次の野望はヤマダネコの「着ぐるみ」を作ること。「着ぐるみの中に入ってみたくて」と楽しそうに話す姿が印象的だった。イベントで見られる日も近いかもしれない。

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