羽生結弦は一輪のガーベラを手にして登場し…【フィギュア世界選手権エキシビション】
2021年3月29日 08時27分
◇28日 フィギュアスケート世界選手権 エキシビション(スウェーデン・ストックホルム)
男子でショートプログラム(SP)の首位を守り切れず3位に終わった冬季五輪連覇の羽生結弦(26)=ANA=が後半のメンバーとして出演。親交のあるシンガー・ソングライター、指田郁也さんが歌う東日本大震災からの復興を支援する曲「花は咲く」を情感を込めて舞った。
後半の11人目だった羽生は一輪のガーベラを手にして登場。氷上に置いた後で演技を開始した。さらに、終盤ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳むと、最後はその花を抱いてエキシビションの演技を終えた。
現地入りした後の練習後の取材対応では、「3つのプログラムから何か僕なりのこの世の中に対してメッセージのあるものにもできたら」と話していた。エキシビション開始前のオンライン取材で、27日のフリー後にぜんそくの発作があったことを明かしたが、その影響を感じさせない滑りを見せた羽生は東日本大震災の発生から10年がたった故郷の仙台、コロナ禍に苦しむ世界への思いを込めた渾身(こんしん)の演技で、ストックホルムでの「3部作」を完結させた。
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