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「絶対戻れる」励まし続け 照ノ富士の元付け人

2021年3月29日 05時00分 (3月29日 05時01分更新)
元付け人の中板さん(左)と照ノ富士(中)。繰り返し励まし、復活を後押しした=2020年2月(中板さん提供)

元付け人の中板さん(左)と照ノ富士(中)。繰り返し励まし、復活を後押しした=2020年2月(中板さん提供)

 大相撲春場所で、関脇照ノ富士(29)が十二勝三敗で優勝し、けがや病気を乗り越えて四年ぶりの大関復帰を確実にした。かつて付け人を務めた元幕下力士の中板秀二さん(39)=石川県珠洲市出身=は「復活できると思ったが、スピードは予想以上」と弟弟子の快挙を受け止める。
 現役時代は「駿馬(しゅんば)」のしこ名で土俵に立った中板さん。「吸収が速かった」という弟弟子は、自分よりすぐ番付上位に。当時の間垣部屋の閉鎖でともに伊勢ケ浜部屋へ移った直後、照ノ富士が十両昇進。中板さんは付け人を任された。
 「後輩の付け人は初めて。正直、嫌だった」と中板さんは明かすが、慕われることを意気に感じて身辺の世話や対戦相手の研究に励んだ。幕内優勝や大関昇進を支え、最高位の横綱も現実的な目標となった。
 だが、大関となった照ノ富士は右膝を負傷。かばって左膝も痛め、糖尿病など内臓疾患にも苦しんだ。休場が続き、番付は降下。中板さんは「体もだが、心が参っていた」。何度も引退を志願するようになった。
 「絶対に戻れると思う」と中板さんは繰り返し励ました。照ノ富士は手術を経て二〇一九年春場所に序二段で復帰。三段目、幕下、十両と番付を上げ...

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