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中日・小笠原、今季はいける! 初先発6イニング無失点 白星持ち越しも「ゼロで抑えられてよかった」

2021年3月29日 06時00分

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6回裏無死、クロンを二飛に打ち取り、雄たけびを上げる中日・小笠原

6回裏無死、クロンを二飛に打ち取り、雄たけびを上げる中日・小笠原

◇28日 広島0―0中日(マツダ)
 中日・小笠原慎之介投手(23)が28日、広島との3連戦最終戦(マツダ)に今季初登板、初先発し、6イニングを無失点。走者を毎回背負いながらも要所を締める投球で“試合をつくる”という役目を果たした。与田剛監督(55)が優勝争いできるかどうかのキーマンの一人に挙げる左腕。雨で開始時間が遅れるなどした悪条件にもめげず、まずは期待に応えてみせた。試合は規定により、9回0―0で引き分けた。
 ◇  ◇  ◇
 最速150キロをマークした球威抜群の直球を操り続けた左手で、小笠原がポンッとグラブをたたく。そして小さくガッツポーズ。6回2死二塁、会沢を投ゴロに打ち取ってピンチを脱出した直後だった。6イニングを5安打無失点は紛れもないクオリティー・スタート(先発で6イニング以上を自責点3以内に抑えること)。白星は次回登板時に持ち越しとなったが、飛躍のシーズンへ最高の滑り出しとなった。
 この回先頭の松山の左飛を根尾が落球したことで生まれた試練だった。「あの時は京田さんがマウンドに来てくれて『頼むからカバーしてやってくれ』と言葉をもらっていたので。僕自身も6回というのはキーだと思っていたので、ゼロで抑えられてよかった」。ローテ投手として、そしてドラ1の先輩としての思いが力になった。
 23歳とはいえ、いつまでも弟分じゃいられない。マウンド上で頼れる存在にならないと―。最初のピンチだった3回無死一、二塁、高橋周が西川の強い打球を体を張って止めて併殺に。4歳差ながら小学、中学時代とも同じチームに入って、背中を追ってきた主将のプレーが心に火をともした。150キロの大台を超えたのは続く鈴木誠の打席。侍ジャパンの4番候補とは無安打1四球。真っ向勝負を貫き、一歩も引けを取らなかった。
 昨季は自己最少の登板4試合で1勝止まり。自慢の直球も130キロ台後半がほとんどだった。勝負の6年目へ、オフは走り方から見直して下半身を鍛え抜き、フォームを固めた。そして、いったんは断られながら「一緒にやれなかったら、野球人生が終わるというくらい」という背水の思いで、大野雄の自主トレメンバーに加わった。
 開幕カード勝ち越しを懸けた試合を任されたピリピリ感も、さりげなくも示唆に富んだ言葉でほぐしてもらった。「大野さんも緊張しますか?」には「OP戦と同じように投げるしかできないし、いつも通りの緊張感で俺は投げてるよ」。エースも自分も一緒。肩の力を抜いてマウンドに向かい、30日の本拠地開幕戦での先発が濃厚な“師匠”にしっかりバトンをつないだ。
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