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“トンネルの出口”か否か…中日・柳がリスクを取ったプレート踏み位置の変化 奪った6三振9空振りから差す光

2021年3月28日 11時28分

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広島戦に先発した柳=マツダスタジアムで

広島戦に先発した柳=マツダスタジアムで

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇27日 広島4―1中日(マツダ)
 柳は4イニングを4安打、3失点。開幕戦の福谷に続いて、先発投手としての責任を果たせなかった。初回先頭打者に本塁打を浴び、2巡目に入った4回は、無死から四球をはさんで3連打を許した。
 大野雄に次ぐローテの柱を期待される男。この結果で及第点は付けられない。ただし、次回以降への光は差している。それは奪った6三振、9空振りの中身だ。
 20日の日本ハム戦(バンテリンドームナゴヤ)で、柳は5イニング8失点と打ち込まれた。次は本番だというのに、失点だけが増えていく。「何かを変えなきゃ」と、最終イニングで大きな変化に挑んだ。プレートの踏み位置を一塁側から三塁側に変えたのだ。同じく投球フォームを変えた福谷同様、リスクはあるが引き出しを開けた。2年前に11勝挙げたときの踏み位置には「景色が違いすぎてビックリした」。苦しかったのは事実だが、苦し紛れでもない。根拠がある。
 「(一塁側だと)曲がり球の空振りが取れていなかった。曲がるスペースが狭かったからかもしれません」
 最後の1イニングだけ三塁側を踏んでから中6日。福留にも打者目線の意見を仰ぎ、決断した。この日の奪三振は左右の打者から3個ずつ、全て空振りだった。球種別ではカットボールが4、カーブとシンカーが1つずつ。真っすぐでファウルを打たせ、曲がり球で仕留める。「自分というピッチャー」に気づけた瞬間だ。
 「感じはよくなっている。なかなか点が取れない我慢比べの時に、ヒット打たれて四球。追い込んで四苦八苦したけど、そこだけだったね」
 与田監督も勝ち越された4回のテンポ以外は責めなかった。失点後は3連続三振で締めた。5回の代打はチームとして点を取りにいったがゆえ。マウンドに立てば投手は孤独だ。トンネルの出口は自分で見つけるしかない。柳にとって踏み位置の変化が本当に出口なのかは、次回登板が教えてくれる。

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