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紀平梨花 もう視線は明日へ「一から本気でやり直したい。明日からやるぞという気持ち」4回転2本視野【フィギュア世界選手権】

2021年3月27日 21時23分

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紀平梨花 女子フリーの演技(AP)

紀平梨花 女子フリーの演技(AP)

◇26日 フィギュアスケート世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)
 余韻に浸らなかった。テレビドラマ「コウノドリ」のピアノ曲が終わると、紀平梨花(18)=トヨタ自動車=はフィニッシュポーズを瞬く間にほどいた。「生命誕生の尊さを美しく表現したかったけど、そういう余裕もなく、申し訳ない演技になってしまった」と話す言葉がこの日の演技の全てを物語っていた。
 昨年の全日本選手権で初めて成功させた大技、4回転サルコーの回避は当日の公式練習を終えて決めた。代わりに武器となる3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)2本の構成で臨んだ。
 しかし冒頭は2回転半となり、続く3回転半で転倒した。後半の3回転ルッツも両足で着氷し、大きく減点された。「集中していたけど、体が寝ている状態。体は温まって動いているのに回転する速度が遅い」。脚に力が入らず、フワフワとした感覚だったという。
 フリーの出番は午後9時台。午後3時台だったSPよりも6時間遅かった。「朝起きず、夜型にしておくべきだった。直近の調子より時間帯に合わせることが大事だと学んだ」。ジュニア時代に同じ経験をしたという時間の使い方を反省した。
 表彰台はロシア勢が独占した。4種類5本の4回転に挑み、12位から3位に巻き返したアレクサンドラ・トルソワ。冒頭の4回転で転倒すると、3回転の美しさで勝負した新女王シェルバコワ。日本は五輪出場3枠を確保できたことがせめてもの救いだ。
 紀平は「もっと難しい構成で練習し、本番で難易度を下げても自己ベストを更新するぐらい」のレベルを目指す。4回転2本の構成を視野に「一から本気でやり直したい。明日からやるぞという気持ち」。選曲に込めた思いと重なるしなやかな再生を待ちたい。

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