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紀平梨花がここまで崩れてしまうことは今までなかった…すごく繊細な部分が影響か【フィギュア村上佳菜子レポート】

2021年3月27日 19時49分

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紀平梨花(AP)

紀平梨花(AP)

◇26日 フィギュアスケート世界選手権第3日 女子フリー(スウェーデン・ストックホルム)
 全く思ってもみない女子フリーの結果になりました。紀平梨花選手がここまで崩れてしまうようなことは、今までありませんでした。
 紀平選手が思うように演技ができなかった理由ですが、インタビューを聞く限り、フリーに向けた調整がうまくいかなかったからとみています。体内時計のずれに加えて体の重心が普段と違っていたのではないでしょうか。力を氷に押しつけようとしてもできない状態、地に足がつかない状態だったと思います。
 練習リンクとの相性も良くなかったのかとも推測しました。はたから見れば、氷は全て同じように見えますが、実際は違います。同じ会場であっても場所によって違います。当然、スケーターとの相性もあります。私自身も経験したことがありますが、氷との相性の善しあしが演技に大きく影響することがあります。
 体の状態やリンクとの相性が良くないと、心に不安がよぎる中で演技をすることとなります。紀平選手はすごく繊細な部分を持つ選手。フリー本番前の練習で“負のスパイラル”に入ってしまったことで、調整が難しくなってしまったのではないでしょうか。
 一方、多くの“気付き”があった試合が五輪プレシーズンにあったことは少なからず選手にとって有意義なひと時だったと思います。紀平選手は一歩ずつ、着実に成長しています。今は頭の中が混乱していると思いますが、しっかり整理すればこの試合で悪かった面をきっと克服できるはずです。
 坂本選手は構成要素を丁寧にこなした上で、ダイナミックさを出していました。今後さらなる成長を期待したいです。宮原選手は悔しい演技になったと思いますが、課題といわれるジャンプは確実に良くなってきた印象を受けました。3人ともに悔しさがあると思います。ですが、五輪シーズンに向けて得たものも多かったのではないでしょうか。(プロフィギュアスケーター、ソチ五輪代表)
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