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【村上佳菜子レポート】紀平SP2位の要因は加点を取れる組み合わせでの確実さ 1・92点は逆転可能な差

2021年3月25日 20時37分

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女子SPで2位につけた紀平梨花(AP)

女子SPで2位につけた紀平梨花(AP)

◇フィギュアスケート世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)
 前回、「フィギュアっていいなと思わせる演技を」と書きました。その通りの女子SPでした。久々の国際大会だったことでの緊張や調整の難しさでミスもありました。ですが、それぞれの良さは出ていました。
 印象に残ったのは、シェルバコワ選手です。プログラムは得点が1・1倍の演技後半に3回転の連続ジャンプで最も基礎点が高いルッツ-トーループという組み合わせを置くなど内容がギューッと詰まったもの。その隙のない構成を落ち着いて滑っていました。
 しかも、3回転フリップで手を上げて美しいジャンプへつなぎ、出来栄え点(GOE)の加点を狙ったり、ジャンプとジャンプの間など細かいところにしっかりと気を配ったりしていました。できる範囲のことをしっかりやる。この姿勢が全ての構成要素で1点以上のGOEを加点する結果につながったと思います。
 紀平選手のプログラムも休むところがなく、隙のないものでした。見た目にはミスがないような内容。でも、本人が「100%のジャンプではない」と話したように、2つのジャンプで「qマーク」(4分の1の回転不足)がついてしまったこともあり、GOEの加点が伸び切りませんでした。
 SPでシェルバコワ選手と1・92点差がつきました。要因は加点を取れる組み合わせでの確実さだったように思います。でも、それほど離されていません。紀平選手はフリーで4回転サルコーと2本のトリプルアクセルを予定しています。確実に成功させることで優勝も見えてくると思います。
 坂本選手は最大の武器であるパワフルさも出ていて、決して悪くなかったと思います。ただ、取りこぼしがあったのは否めません。SPでの課題はフリーへの糧となるはずです。宮原選手は心の切り替えが大事になってくると思います。中1日の調整がフリーの演技に導いてくれると思います。どう過ごすかが良い演技へつながると思います。(プロフィギュアスケーター、ソチ五輪代表)
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