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<大波小波> 新文化庁長官に反対する理由

2021年3月25日 16時00分 (3月25日 16時00分更新)
 都倉俊一の文化庁長官就任に反対する。
 都倉個人の資質が問題なのではない。数多(あまた)のヒット曲を世に送り出した彼は、文化全般に広い知識と深い見識を持っているのかもしれない。
 彼は文化庁長官にふさわしくない。そう私が考える理由は、彼がかつて日本音楽著作権協会(JASRAC)会長を務め、今も特別顧問であるからだ。
 なるほどJASRACは音楽家の地位向上と経済的安定に多大な貢献をしてきた。だが、その一方で著作権使用料の徴収によって、ジャズ喫茶やカラオケスナックなどを苦しめてきた。「そのうち、風呂で鼻歌を歌うだけでカネを取られるぞ」などといわれる始末だ。JASRACによって、音楽を楽しむことは経済行為になってしまった。それは文化なのか?
 二〇一八年、JASRACと音楽教室の間で起きた著作権使用料請求問題で、文化庁長官はJASRACによる徴収を容認する裁定を行ったが、先日の判決でJASRACが一部逆転敗訴。今後、都倉新長官はどうするのか。
 金工作家でもある現在の宮田亮平長官は、あいちトリエンナーレの補助金を不交付にするなど最低最悪だった。次の長官にはもっとましな人材を期待していたのに。
 (ペ...

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