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正代が苦手すぎる高安 このままでは一生勝てない ところで鶴竜はいずれじっくり…【北の富士コラム】

2021年3月25日 05時00分

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正代(右)が突き落としで高安を下す

正代(右)が突き落としで高安を下す

 よほど合口が悪いのだろう。高安は正代にいいところなしの相撲で2敗目を喫した。先に手を付いて仕切る正代に対し、高安はいかにも立ちにくそうであった。私は待ったをした方が良いと思って見ていたが、くそ真面目な高安は誘い込まれるように立ってしまった。
 これで勝負が決まってしまったと私は思っている。低い立ち合いから右を差し、さらに左も入ってもろ差しになった正代。一方の高安は上手も引けず、強引に小手投げに出るが、体勢は悪くなるばかり。正代は休まず前に出て、右から突き落とすと高安はたまらず横転した。これで対正代戦は8連敗とは信じられない思いである。
 大きな正代に先に手を付いて仕切られて、タイミングがつかめないのだろう。相撲は立ち合いの善しあしが勝負を決めると言われている。高安に何の研究のあとが見られないのは残念としか言いようがない。何か打つ手を考えなければ、このまま一生勝てないだろう。
 今日のこの一戦を制していれば大きく優勝に近づけただけに、高安の工夫の無さが腹立たしい。反対に正代は昨日までとは別人のように伸び伸び動いていた。これで勝ち越せるかもしれないが、情けない話である。
 照ノ富士は強敵隆の勝を寄せ付けず3敗を死守。朝乃山も何だかんだと言われながらも3敗で、まだ優勝圏内に残っている。立派とは思わないが大関の面目は保っている。
 今日は鶴竜が引退を発表した。場所中の発表は意外だったがご苦労さまとだけ言っておこう。別の機会にじっくりと鶴竜を語ってみたいと思っている。
 ところで炎鵬が鮮やかに佐田の海をうっちゃった。先日のつり落としといい炎鵬の相撲が少し変わってきた。もちろん良い方にである。また幕内では翔猿も見事に突き落としを決めた。今場所は小兵力士の大技が何番も見られたのはいいことである。
 今日は朝から柔道の古賀稔彦さんの訃報に驚き、鶴竜の引退。コロナ感染者が東京で420人、北朝鮮のミサイル発射等々、悪いことばかりで最悪の気分である。申し訳ありませんが、冗談も言う気力もないので今日はこれで失礼します。
 今日ばかりは食欲もありません。お休みなさい。(元横綱)
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