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豊川の元消防士、ALSで無念の早期退職 闘病2年半で死去、異例の叙勲

2021年3月24日 05時00分 (3月24日 05時01分更新)
生前の小林秀典さん=岡村秀美さん提供

生前の小林秀典さん=岡村秀美さん提供

  • 生前の小林秀典さん=岡村秀美さん提供
  • 秀典さんの制服を手に思いを語る長女の秀美さん=愛知県豊川市で
 筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し、昨年十一月に亡くなった愛知県豊川市消防本部の元救急救命士小林秀典(ひでのり)さん=享年六十=が、故人に贈られる死亡叙勲を受けた。治療のために二〇一九年に退職を余儀なくされた。早期退職者の受章は異例で、長年の実績と人柄をしのんだ市消防本部の強い推薦があった。長女の岡村秀美さん(35)は「父が評価され、本当にうれしい」と涙ぐみながら喜んだ。 (斎藤徹)
 小林さんは一九七九年に消防士となり、九七年に市消防本部で四人目となる救急救命士の免許を取得。事件、事故、火災の発生時に多くの傷病者を搬送した。二〇一〇年以降は、消防司令として現場を指揮した。
 子煩悩で、休日は秀美さんら娘三人を旅行やキャンプに連れて行った。秀美さんは「移動中の車で歌い、冗談を言っては人を笑わせる。明るい、友達のような父でした」と振り返る。
 体に異変が出たのは一八年春ごろ。離れて暮らす秀美さんに「左手が動かしにくく、服のボタンが留められない」と電話で訴えた。最初は仕事に支障はなかったが、徐々に悪化。右手でペンを握ることもできなくなった。同年七月にALSと診断された。有力な治療法が示されず...

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