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志摩ノ海が大番狂わせ!押す力士あなどることなかれ…照ノ富士の表情が全て物語る【北の富士コラム】

2021年3月24日 06時00分

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照ノ富士(右)を突き落としで破った志摩ノ海

照ノ富士(右)を突き落としで破った志摩ノ海

 10日目はラジオの解説日である。普通4時に放送が始まるんですが、今日は高校野球の試合が延びた関係とかで、5時から放送が始まりました。ですから幕内後半だけの放送です。なんだかもうかったような、物足りないような変な感じです。何事も中途半端はいけません。
 思いがけず時間が空いたので相撲診療所に行って、元気づけにニンニク注射を打ってもらった。鼻にニンニクの臭いがツーンときていかにも効きそうだ。何に効くかって? ですって。やぼなことは聞きなさんな、てところだ。場所が終わる頃に効いてきてムズムズしてくる。と言うのは「うそ」。気持ちの問題です。元気になったようになるだけです。
 さてわずか10番の勝負を振り返りましょう。千代の国が隠岐の海に地力負けし3敗。霧馬山は実力者の玉鷲をうまい相撲で、外掛けで倒した。じりじり力を付けてきた。遠藤は足の肉離れが悪化し休場した。人気者がまた一人姿を消した。土俵がさびしくなる一方だ。
 若隆景は宝富士を寄せ付けない。急速に力を付けてきた。特に左からのおっつけがうまい技能派の玄人好みの力士として、絶えず上位で活躍してもらいたい力士だ。大栄翔はすっかり立ち直って先場所の勢いを取り戻した。押しでは定評の北勝富士もまったく通じなかった。今日の御嶽海は強い方の御嶽海。このムラ気さえなければ、すぐにでも大関なのにもったいない。
 本日の大番狂わせは志摩ノ海が照ノ富士を破った一番。抱え込みにくる照ノ富士に対し、徹底してハズにこだわり、根負けした照ノ富士を突き落とした。負けが込んでいても押す力士の怖さは決してあなどってはいけません。照ノ富士のぼうぜんとした表情が全てを物語っている。この負けは大きい。
 高安は今日も「人間辛抱」を貫いた。互いに攻め疲れて我慢比べ。ついに貴景勝が業を煮やして引くところ高安が付け入り上手投げで仕留めた。宿敵照ノ富士との差はこれで2となった。どうやら流れは高安の方にきつつあるようだ。
 朝乃山は隆の勝をあっさり片付けて3敗を死守。首の皮一枚で優勝争いに望みをつないだ。そろそろ意地を見せてもらいたい。正代はいつものように土俵の上を逃げ回りやっと5勝目。残る5日間に正代らしい相撲を見せてもらいたいものだ。正代と言えば、今朝、熊本の友人から馬刺しを送るとの電話があった。これは千秋楽、私の誕生日のお祝いとのこと。
 今場所は正代の恩恵には一度も預かってはいません。それと大阪焼き肉の家族亭からも好物のてっちゃん鍋も送られてきた。いつも送る話をするので、私が催促しているように思わないで頂きたい。私の方から要求したことは一度もありません。
 私がふと思うと、不思議に欲しいものや食べたいものが送られてくるのです。これを「以心伝心」とでも言うのでしょうか。しかしこれまでの状態になるには何十年もの付き合いがあればこそです。持つべきものは「友」です。決して彼女ではありません。むしろ女性は怖いです。それでは今夜はこれから「てっちゃん鍋」にしますか。
 牛のハチノスと野菜をコチジャンの効いたスープで煮込みます。締めはうどん。これがたまりません。それではさっそく料理にかかります。皆さんは何を食べていますか。余計なお世話でした。すみません。(元横綱)
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