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宇良休場で体中の力が抜けた…が炎鵬のすごい相撲で一気に元気が戻った これほど闘志をあらわにしたのは初めて見た【北の富士コラム】

2021年3月23日 05時00分

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炎鵬(左)がつり落としで天空海を破る

炎鵬(左)がつり落としで天空海を破る

 宇良休場のニュースを聞いて体中の力が抜けてしまった。炎鵬との激戦で、ふくらはぎを痛めたらしい。不幸中の幸いとでも言いますか、肉離れですんだのは良かった。もし膝の関節なら致命傷になるところであった。
 今日はテレビ観戦も楽しくないし、原稿の方も休ませてもらおうかなと思ったほど落ち込んだが、炎鵬の相撲で一気に元気が戻った。すごい相撲だった。自分より60キロ以上も大きい相手を高々とかつぎ上げ、そしてつり落とした。これほど闘志をあわらにし、気力を見せた炎鵬を初めて見たような気がする。
 今場所の炎鵬はうまさより力強さを感じる。体もひと回り大きくなって、たくましくなった。十両優勝を土産に幕に帰ろうか、炎鵬。宇良の分も頑張ってくれ。それでは上位の相撲を見てみよう。
 照ノ富士を完封した高安は今日も強かった。押しの阿武咲に対し、鋭く踏み込んで当たりを受け止め、すぐに攻め返して押し込んで、相手の体勢が崩れるところを見逃さず、タイミング良く引き落として1敗を守った。今日も落ち着いた相撲であった。自信が確信になろうとしている。本人はおそらく否定するだろうが、優勝のチャンス到来ぐらいは考えて当たり前である。
 8日目は負けた2敗の照ノ富士も、今日はいつもの強い照ノ富士に戻っていた。相撲巧者の妙義龍に対し、誘い込むようにしてもろ差しを許す。明らかに照ノ富士の作戦だろう。喜んで2本入った妙義龍だが、まんまとワナにかかった獲物のように動くことができない。動きが止まったところをガッチリきめて、寄り切った。これで2敗を守った照ノ富士は大関当確まであと3勝?やはり10勝では安心はできない。あと全部勝つのが一番である。
 ついでに大関の相撲を少しだけ。朝乃山は、相手が志摩ノ海では負ける方がおかしい。それより、2勝しかしていない力士を持ってくる審判部の方がどうかしている。もっと下でも元気のいい力士を当てるべきだ。両横綱休場に加え、弱い大関陣。せめて面白い取組を割るのがファンに対する、せめてもの償いだろう。
 貴景勝はだんだんと体がなじんできたようだ。引くことなく前に出て、勝つことが大事である。ひどいのは正代である。大栄翔の激しい突きに土俵下まで吹っ飛んだ。とても大関の相撲じゃない。この分では多分、負け越すだろう。1日10番の稽古で勝てる方が不思議である。ラーメン屋の屋号じゃないのだから「十番」はいけません。
 正代が負けてばかりなので、熊本から大好きな馬刺しも送ってこなくなった。いったいどうしてくれるんだ。山の上ホテルの天ぷらの差し入れあり。天ぷらうどんにしようか迷ったが天丼に決めた。いつもすみませんね。食べ物の話ばかりで申し訳ないです。10日目はテレビです。(元横綱)
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