本文へ移動

ルアーの形状と泳ぎの関係を探る 「静」と「動」の組み合わせに着目

2021年3月19日 05時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
「やったぞ!」開発中のルアーでイメージ通り釣れると思わずガッツポーズが出る

「やったぞ!」開発中のルアーでイメージ通り釣れると思わずガッツポーズが出る

 釣具店に行くと所狭しと陳列されている数多くのルアー。一つずつ微妙に泳ぎや飛距離などが異なり、それぞれおのおの方で「このルアーは釣れる、釣れない」「こんなに種類が必要なのか?」などいろいろ感じることも多いと思う。バルサ材などの木材でハンドメイドルアーを作ったことのある方は、その奥深さをお分かりいただけると思うが、今回はそんなルアーについて、つづっていこうと思う。 (久保田剛之)

◆尻を左右に振るウォブリング 体を回転させるローリング

 そもそもルアーはどのように動くのか? ルアーの動きの種類は大きく分けて2つで、上から見てお尻を左右に振るのがウォブリング、前方から見て体を回転させるような動きをローリングという。魚を模した形をするルアーである以上、どちらか片方のみの性質の泳ぎというのは物理上不可能で、必ずこの2種類が交ざった性質の泳ぎでウォブンロールと呼ばれる。
 しかし泳ぎの見た目で尻振りが強いものをウォブリング系、ローリング性質の動きが強ければローリング系と呼ばれる。これらの泳ぎの性質を作り出す大きな役割を果たしているのがルアーの頭部である。ミノー系ルアーの場合、水受け面を進行方向水平線に対して浅い角度になればなるほどローリングの性質が強くなる。
 ウォブリング系、ローリング系それぞれの泳ぎをどのように使いこなしていくのか? それぞれの泳ぎの特性を考えると使うシーンが見えてくる。
 まずローリング系の泳ぎは、その運動に対する水の抵抗が少ないのが特徴だ。抵抗が少ないので非常に細かい間隔で動いてくれ、腹部が違うカラーに塗られたルアーならば、あたかもルアーが違う色に点滅しているように見え、これを明滅効果などと呼ぶことが多い。水の抵抗が少ない動きの泳ぎなので流れが強い場所や速めのリトリーブでも抵抗が大きすぎてルアーが暴れ過ぎることを抑えられる。
 一方、ウォブリング系の泳ぎのルアーはボディー全体を左右に振幅させる動きで、ルアーがしっかりと水流を受ける。水の抵抗を感じやすいのでルアーの位置が把握しやすいことと、ゆっくり動かしてもルアーが動きやすい。
 端的に書くとウォブリングが【動】、ローリングが【静】のルアーとイメージしてもいいかもしれない。

◆浮力やボディー形状、ラインアイの位置も考える要素

 ルアーの泳ぎの【静】と【動】、それとリトリーブ速度やフィールドの水の流れの強さの【静】と【動】。これらをどのように組み合わせて魚に口を使わせるか、筆者はいつもそのようなことを考えながら釣りをしている。
 風もなく波も穏やかで流れの強弱もイマイチ、そんな【静】の状況には【静】のルアー、ベイトが把握できたり流れの強弱がしっかりとある【動】な状況では【動】のルアーからスタートしてみる。それで数キャストして反応がなければ【静】×【動】などの組み合わせも試してみている。
 経験の浅いアングラーのルアーローテーションはどうしても手持ちのルアーを片っ端から投入ということが多くなりがちだが、このようにルアーの泳ぎの質とフィールド状況を【静】と【動】と区分して考えるとその場の最適解にたどり着きやすいのではないだろうか。
 分かりやすくウォブとロールの2種類の動きで説明したが、簡単に書ききれるほど単純なものではないのは言うまでもない。他にも浮力やボディー形状によっても動きは変わってくる奥の深いものだ。
 一例を挙げるとリールからの糸がつながるラインアイ。このラインアイが0・5ミリ位置が変わるだけで泳ぎは変わる。ルアーの上下幅のセンターに近づくほど泳ぎは大きくなり、0・5ミリ上方向へ曲げるだけで泳ぎは少しおとなしくなる。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ